▼今週の本棚 この3冊
明智光秀 小和田哲男・選
【1】図説 明智光秀(柴裕之編著/戎光祥出版/1980円)
【2】明智光秀と近江・丹波(福島克彦著/淡海文庫/1650円)
【3】信長家臣明智光秀(金子拓著/平凡社新書/924円)
明智光秀を主人公とするNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送がはじまる。光秀といえば、誰もが本能寺の変を思いおこし、稀代の謀反人、果ては「主殺しの大悪人」のようないわれ方をされてきた。「そんな悪人を主人公にしていいのか」といった声があがってくるかもしれない。本当に悪人だったのか。ドラマを通して、正しい光秀像が浮かびあがり、それが多くの人の共通認識となることを期待している。
いつものことながら、大河ドラマの主人公になる人物に関しての著作が書店に並び、光秀に関しても例外では……(毎日新聞2020/01/19)
明智光秀と近江・丹波 分国支配から「本能寺の変」へ
ISBN978-4-88325-195-7
▼東アジアの森文化 解説/下京で講演会/日韓台の特徴紹介「再認識、保全に」
……神戸女子大非常勤講師で、文化人類学などを研究する李春子(イチュンジャ)さんの書籍出版に合わせてサンライズ出版(彦根市)が企画した。
李さんは、東アジアには山や川などの水源と人間の営みが深く関わる伝統の森があると指摘。日本、韓国、台湾の計100カ所を現地調査した結果を紹介した。
日本は神を祭った鎮守の森など森文化が豊かに残っていると実例を挙げ、韓国は防災林の意味合いが強いと説明。台湾は森文化は少ない一方、地域の憩いの場や観光活用が盛んとした。…………(京都新聞2020/01/19)
既刊『神の木 日・韓・台の巨木・老樹信仰』
▼湖治水の偉業 一冊に/石田さん 江戸の庄屋3代題材/新旭
高島市新旭町深溝の石田弘子さんが、江戸時代後期、瀬田川のしゅんせつに尽力し、治水の先覚者とされた庄屋三代の功績を「琵琶湖治水に命をかけた藤本太郎兵衛三代」に著し、出版した。
石田さんは一九八二(昭和五十七)年に旧新旭町教委の嘱託職員として町史編さんに携わり、町内の資料収集に努める中で、同郷の藤本家の三代にわたる苦労を知った。「琵琶湖治水沿革史」や藤本家に伝わる古文書、区有文書などを丹念に調べ、五章にわたって偉業を明らかにした。……(中日新聞2020/01/06)
琵琶湖治水に命をかけた藤本太郎兵衛三代
ISBN978-4-88325-196-4
▼光秀の生涯を辿る! ドラマが何倍も楽しくなるガイドブック
『明智光秀ゆかりの地を歩く』は正確な資料と、細かな考察に基づいて活躍の足跡や、「本能寺の変」のミステリーなどに迫るガイドブック。出生から丹波攻め、本能寺の変、そして山崎の合戦まで、光秀の生涯を追いながら多くの謎を丁寧に解説しています。
岐阜・滋賀・京都・福井など、ドラマの舞台となる土地の見どころをオールカラーで紹介。写真をふんだんに使い、読み応えのある内容です。
テレビドラマでも悪役として登場することが多かった光秀の新たな一面を知ることができる一冊。大河ドラマを観る前に予習をしたり、ドラマを観ながら資料を見比べたりすれば、主人公の明智光秀をより身近に感じ、ドラマをもっと楽しめそうです。
明智光秀の活躍は、歴史の流れを変え、現代にもつながる影響を残したとも。光秀ゆかりのスポットを巡り、新たな視点で歴史を見つめ直し、大河ドラマも楽しんでみてはいかがでしょうか。(NTTドコモ iコンシェル「暮しのガイド Trend&Topics」2020/01/01)
▼サンライズ出版と印刷の歴史
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1930年、「サンライズスタヂオ」として会社の歴史が始まった。初期の事業は近所のチラシやポスターの印刷などだった。
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1993年、出版コードを取得し、出版事業を本格化させる。翌年には購読者の会の形をとって県内の各界の人々が参加した「淡海文化を育てる会」が設立され、シリーズ「淡海文庫」が始まった。
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サンライズ出版は、印刷技術の変化を乗り越えて近江の魅力を日本中に伝えている。(「関西地域研究報告書 近江の魅力を探る。」)
※2019年5に筑波大学附属駒場高校2年生6名が「関西地域研究」として小社を訪問。その取材結果を「近江の魅力を探る」をテーマに冊子化されたものです。すばらしい出来栄えに感激! ご送付ありがとうございます!
2019年も小社をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。年末年始は、12月29日(日)から1月5日(日)まで休業いたします。2020年1月6日(月)から通常営業いたします。
※休業期間中にいただいたご注文、お問い合わせに関しては、1月6日(月)以降のご対応となります。ご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。
明くる年も変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。