2012年 1月 22日

これは近江以外の人にも読んでほしい年中行事の本

来週発行する『近江の年中行事と民俗』をひと足早く読みました。  

実は私もそうなのですが、お正月に鏡餅をお供えしたり、
豆まきをすることについて由来や意味を誰かに聞かれたら、
戸惑ってしまいませんか?  
  
たとえば普段毎年の行事だからと、町内で行っている地蔵盆。
実は「地蔵盆」という言葉はどうやら近代の言葉だそうで、
江戸時代には地蔵祭りと言われていたことや、
明治5年7月に滋賀県庁では「地蔵祭り禁止」の
通達があったことの原文まで載っていて、
思わずヘェーッ、ソーカァと、1節ずつ読む度に
驚くことしきりの内容です。  
  

夏越の祓の茅の輪くぐりは『備後国風土記』によれば、
茅の輪を腰につけていて、くぐるようになったのは
室町時代だったなど、文献史料を明示しながら、
わかりやすく書かれています。  
  
  
五節句を決めたのは、江戸幕府で『徳川禁令考』にあると
書かれていましたが、偶然先週彦根東高校図書館で撮ったのが、
こちらの本。
背がボロボロってことは、きっと大先輩達が
繰り返しひいていた本なのでしょうね。

彦根東高校図書館の蔵書は凄い。

2012年 1月 21日

圧力鍋で省エネ

常備食作り。イカは塩辛と煮物に。

2年前に2番目の姉にもらった圧力鍋、とても重宝しています。
なんといっても時間短縮、そしてガス代節約で本当にラクチンです。
最近は1番上の姉もその便利さに惚れて、朝食のスープや
お豆さんを炊いたりしています。 

  
さて、今日は午前中に買物に行き、午後からは圧力鍋とお友達。
作ったのは、
・イワシの佃煮
・ワラビとお揚げと昆布の炊いたん
・スジ肉を茹でたの
 
久しぶりにまとめ買いしたから、お料理もまとめていろいろ作りました。
・イカと小芋の炊いたん
・イカの塩辛
・スジ肉とコンニャクとレンコンのどて煮
・壬生菜の漬物
 
で、今晩の夕食は、アジを炭火で焼いたのとナバナのゴママヨ合え、
ワラビを炊いたん、スジ肉のドテ煮、シジミのお味噌汁、白菜と日野菜の漬物。
  

2012年 1月 16日

鳥居本と関ヶ原は近いのです。

本日、図書館で『北近江の山歩き』を見て、買いに来られたお客さま。
どちらからお越しいただいたのかとお伺いしたら、
岐阜県の関ヶ原から、車でお越しいただいたのでした。
お隣りの県とはいえ、そう言われて、地図で距離を調べたら約26キロ。
鳥居本から木之本へ行くよりも近いのです。
関ヶ原や大垣市内から、当社まで直接本を買いにきてくださる方が
結構これまでにもおられたのですが、これで納得。  
   

  
でも、できれば不破の関を越えて車を飛ばして来ていただかなくても
よいように、岐阜県の書店さんで、サンライズ本を取り揃えて
いただける基幹店を作らなければ……と思ったのでした。
 

2012年 1月 11日

干し柿で和菓子

秋に干し柿を作りました。彦根では「ツルンボ」とか「ツルンボシ」ともいうのですが、これは関西だけなのかなぁ?   
年末に出来たのを母にもお毒見してもらったのですが、種があるから、どうも食べにくそうだったので、ちょっと加工してみることにしました。
それが、こちらです。

  
  
干し柿の両端を切っててお腹を広げ、種を取り、梅酒漬けの副産物で作った梅ジャムをまんなかに入れて巻いたもの。  
他には柚子の皮を入れたものも作ってみました。
ラップに包んで、冷凍庫に入れておけば、切るときもラクチンです。  
なんてことないものですが、ちょっとしたお茶受けや、お抹茶のお菓子として、
甘味もあるし、ヘルシーです。
どうぞ、一度お試しあれ。

2012年 1月 6日

お城本を2本、シリーズにしてくださったお二人

新年おめでとうございます。 
 
    
  
さて、タイトルを見れば「ハハーン」とおわかりの方は、もうお城大好き人。 
そうです。このお二人は中井均・加藤理文両先生。  
    

 
元々、中井先生は『近江の城』を書いていただいた後、国指定史跡になった城跡のことを報告書で終わるのではなく、広く一般読者にも気軽に購入できる本にということで、敏満寺城、上平寺城、鎌刃城の出版を続けてきたとき、「滋賀県の山城の本を作りたいなぁ」とつぶやかれて、
「ホナ、作りましょ」ということで出来たのが『近江の山城ベスト50を歩く』でした。 
    
   

  
で、その本ができるかできないかのとき、また「ポケットサイズの彦根城の案内本を作りたい」とつぶやかれて、出来たのが『彦根城を極める』でした。ちょうど、彦根城築城400年祭が始まる1カ月前に発刊しました。  
    

  
その2年後、『信長の城・秀吉の城』で原稿を書いていただいた加藤先生が愛知県で講演をされることを聞き、本の販売に行ったとき、「静岡の山城なら50城まとめられるよ」とつぶやかれ、「ワア、是非お願いします」ということで、『静岡の山城ベスト50を歩く』がシリーズ化したのでした。    
    

  
そして、極めるシリーズは、彦根城の増刷をどうしようかと思案していたとき、「シリーズにするなら、やっぱり大坂城や」と中井先生。「僕はまず、熊本城」と加藤先生。ということで、彦根城から4年後、めでたく『熊本城を極める』、『大坂城を極める』がシリーズ本となりました。   
    

 
近江の城ばかり扱っていたとき、初めて静岡の城本を作るにあたり、東京ブックフェアで中井先生にご講演いただきましたが、今回は強力お城コンビによるトークセッション第1弾を谷島屋書店浜松本店で開催します。   
    

   
また第2弾は2月にジュンク堂大阪店で開催します。お近くの方は是非ご来場の程を!!

2011年 12月 31日

おせんのこの一年

平成23年も余すところ本日1日。 
いつもならば、仕事の片付けや掃除に追われているところですが、
今年は結構のんびり……、ということは、仕事が少ないことなのか(トホホ)。 
 

    

   
さて、今年一年私が関わった本の総括です。
お城本5冊に加え、全部で9冊の本に携わりました。  
 

 

    
1   『無辜の人たち―被差別の蒼氓から』
内容はとても重いのですが、著者・山村先生の力量で
それを読者にじわーっと伝えてくれる一冊です。  
 

 
 
  
2    『宿場町つちやま―つちやま宿を歴史する』
長年ボランティアガイドとして活躍されている
著者が、土山の歴史や句碑、歌碑を解説。
歩きながら読めるように地図も収録。   
 

 
  

3    『彦根城の諸研究―海津榮太郎著作集』
故・海津氏の論考を長年交流のあった森山氏を中心に
再編したもの。城郭研究の草分けとして原典にあたり、
研究を続けた姿勢が伝わる本です。  
  

 
  

4   『戦国時代の静岡の山城』
2010年に開催された静岡のシンポジウムの内容を新たに
書き起こし、新たな調査結果により、城の変遷を論じています。  
  

 
  

5   『静岡の城―研究成果が解き明かす城の県史』  
静岡の城に関する4冊目の本。静岡は城取り合戦のメッカ、
様々なお城の構造、変遷がわかる必読書。1月8日は
浜松でトークセッション開催。  
  

 
  
 
  
6   『熊本城を極める』
7  『大坂城を極める』  
  
2007年に発刊した『彦根城を極める』をシリーズ化しました。
中井均・加藤理文の両氏で全8冊を書いていただきます。
本を片手に極めていただけるよう2月には大阪でトークセッション
開催します。  
  

 
  
  
8   『彦根ことば―翻刻版』
昭和27年に発刊された彦根・湖東地域の方言集の翻刻。
全部で約4000語、今はほとんど聞くことのない方言も
収録されています。 
  

 
  

9    『彦根ことばとその周辺』
中国語の翻訳をしている著者が、郷里の方言を共通語に
置き換えればという視点からまとめた一冊。ことばの背景と
共通語の置き換えを紹介しています。  
  

 
   

以上、来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年 11月 15日

「大阪城」と「大坂城」、そして旧大阪市立博物館の話

当初の予定から約1カ月遅れで11月末日に『大坂城を極める』を刊行できることとなりました。長らくお待ちいただいた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。 
 
さてタイトルのように、秀吉と家康が建立した城は「大坂城」で、現在のお城は「大阪城」ということは、私も仕事をするうちに知ったことなのですが、本日は「大阪城」のお話です。 
  
今年は「復興大阪城天守閣80周年」というわけで、今私たちが見ている大阪城は昭和6年に大阪市民の寄付によって建てられた天守閣です。昭和3年に議会で決議されるや否や約半年で目標額が集まり、大阪城天守閣と陸軍第4師団司令部庁舎が昭和6年に建てられたのです。 
  
本日11月15日から20日まで、大阪城天守閣の横にある、旧陸軍第4師団司令部庁舎・旧大阪市立博物館が特別公開されています。もうすぐ発刊する『大坂城を極める』にも書かれていますが、実は復興大阪城よりも旧陸軍第4司令部庁舎のほうが、建築費が高かったそうです。私は一度もこの建物の中に入ったことがないのですが、朝日新聞で見る限り、天井やシャンデリア、とてもおしゃれです。恐らく取り壊すなどせずに、有効活用されると思うのですが、入場無料、お時間のある方は是非見学にいかれることをおすすめします。 
 
今NHKの朝ドラ「カーネーション」でコシノアヤコさんがセッセと修業しておられる時って丁度この頃なんですね。本当に昭和の初めから12年頃までの日本は、都会も田舎もめまぐるしく生活様式が変わった時代だったのです。

2011年 10月 9日

アケビ見~つけた!!

近くの湧き井へクレソン摘みに行った後、ムカゴ採りに自転車で出かけたのだが、
昨年ムカゴを採ったところで、アケビを見つけた。
数年前、ここで一度アケビを見たことがあったのだが、昨年は出かけた時期が
晩かったのかお目にかからなかった。
  

  
パックリと実が割れていて、もう「早く食べてね」と言っているかのよう。
1個だけ、ツルを引っ張ってようやく採って食べたのだが、
もっと高いところには鈴なりになっている。
これは、脚立に登らないと、とても採れない。
すぐさま家に戻り、車に脚立を積み、剪定鋏を持って、再びアケビの発見地へ!!
お向かいさんには「脚立から落ちんように気をつけいやー」と言われていたから、
そこは慎重に、イバラをかき分け、足場を固めて、「食べてね」と言ってる
アケビさんだけ採ってあげた。
なんせこの辺はサルがしょっちゅう出没しているので、
「サルに盗られぬうちに、私がいただくのだ」という具合。
  
 
 
さあ、アケビはこれくらいにして、ムカゴを採ろうと探したのだが、実はあたり一面の木々にはアケビのツルが巻きついていて、脚立なしでも充分採れるところにもアケビが成っていた。
なあんだ、わざわざ帰らなくても採れたんだ。 
収穫物はご近所さんと、中山道を歩いておられた旅人の御夫妻にもおすそ分け。
   

さて、アケビは実だけでなく皮も食べられると聞いていたので、早速調べてみた。
フライパンで味噌炒め、ひき肉やキノコを詰めて焼いたり、揚げ物にする、アケビ酒にする……。 
ウーンいろいろあるのね。お店で買うと150円とか300円とかしていて、 
高級料理店で旬の食材として使われているらしい。
さあ、明日は早速アケビ酒とアケビ料理に挑戦だ~。
 

2011年 9月 19日

「神仏います近江」瀬田会場「祈りの国、近江の仏像」を観に行きました。

「神仏います近江」展の第2ステージ瀬田会場が9月17日から始まり、
早速滋賀県立近代美術館へ出かけてきました。
     
 

同じ仏師や作風の似た仏像を対比できるように
展示されているのが見どころのひとつのようで、
『近江の祈りと美』の解説にも書かれていた、
金剛輪寺と常照庵(金剛輪寺山内)の阿弥陀さまが
しっかり見比べることができるように並んでおられました。
そしてその先には、昨年愛荘町の博物館でお目にかかった
仏心寺の矢取り地蔵さんと聖観音さまがおられ、
仏師・経円さんの仏像が同じフロアにご登場という感じです。
       

     
 
 
私が勝手に「百済寺の観音シスターズ」と命名している
聖観音さんと如意輪観音さんはお初にお目にかかりました。
母とは「聖観音さんが1歳上のお姉さんやわ」と言ってましたが、
観音さんって実は男でも女でもないのでしたっけ。
  
  

石山寺の快慶作の大日如来さんの横には西明寺三重塔にお住まいの
大日如来さん、そのお二方の斜め向こうには、
敏満寺の小さな銅像の大日如来さんがケースに収まっておられ、
こちらはさしずめ大日ファミリー。
   

  

地蔵ストリートでは、醒井の居醒の水をいただきに行ったとき、
いつもお参りする尻冷やし地蔵さんと同じような半跏像や、
足を前に出したお地蔵さんなどバラエティそのもの。
   
   
 
それから、ちょっと気になったのが、西明寺の魍魎鬼人像です。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の魍魎さんということは、
魑魅鬼人像もおられたのでしょうか?
赤ら顔に赤い目、赤いパンツをはいて、大きな錫杖を持ったお姿は
怖いというよりは、むしろ愛嬌があり、塑像というのも
気になる方です。
   

   

そして今回のビッグな方といえば三井寺の仁王さんですが、
ほんとーに大きくて、筋骨隆々、眼は血走っていて圧巻です。
元々は近江西国一番札所の常楽寺さんにおられ、
豊臣秀吉が伏見の舟入に持って行き、
その後徳川家康が三井寺へ移したというお二人。
   
 

  
 
今回、約400年ぶりに移動されたわけで、移動には10人以上の人が
関わったそうですが、湖南市から伏見、そして大津へと
あちこち移られたときは、あの大きな仁王さんを
果たしてどうやって運ばれたのだろうと考えると
当時の天下人の力の凄さを思い知らされることしきりでした。
  

   
 
普段仏さまがおわすお寺へも足を運んでいただけるようにと、
各寺院の紹介やお堂や塔の写真が展示されており、
その心遣いの細やかさにも感心した展覧会でした。

2011年 9月 6日

MIHOMUSEUMの「神仏います近江」展、始まりました。

今年の1月に開催した「『近江の祈りと美』出版記念講演会」の時、
秋に滋賀県で最大級の展覧会が企画されていると聞いたのが、
「神仏います近江」展のことでした。
私立と県立と市立の3館が、それぞれテーマを分担して一堂に会する
という趣向といい、その出品点数といい、まぁ今回を逃したら、
次は10年後かどうかというぐらい、おびただしい神さま仏さまが
お出ましになる展覧会ということで、ずっと心待ちにしていました。

そして先陣を切って9月3日(土)から信楽のMIHOMUSEUM
「天台仏教への道」が開幕し、早速でかけました。
時折美術品の図録や書籍の仕事をしているとき、写真をお預かりして、
尊像や屏風、絵図を編集・校正作業などで見ているものの、
やはりこの目で本物を拝観するというのは、大きさや質感に驚くことが
しはしばあります。
書籍では寸法明記をしているはずでも、
実物を見ると「えー、こんなに小さかったのかぁ」とか、
その反対にあまりの巨大さに驚くということがしばしばあります。
 
今回の展覧会では、最初の「釈迦入滅」のコーナーで、
ずっとお出会いしたかった荒神山の中腹、
千手寺の僧形坐像さまに初めてお出会いしました。
38センチの小さなお方だとは存じていたのですが、
柔和なお顔と鼻筋の通った異国のお坊さまに、見とれてしまいました。
 
最初にボーッと見とれてしまうと、他の作品を見るのが
ついついおろそかになってしまうのですが、
次にくぎ付けになったのがMIHOMUSEUM所蔵の持国天立像さま。
どうしてもお顔に目がいくというか、整っておられるのです。
また細かな彩色も残っていて、アッチコッチから拝見。
元は興福寺に安置されていたとする説もあるとかというお方で、要チェックです。
 
パンフレットに掲載されていた栗東市善勝寺の千手観音さまは
1998年に「近江路の観音さま」でお出会いしたのですが、
左右に大きなお顔があるという三面千手さまです。
様々なバリエーションの仏さまがおられるというのも
近江のおもしろいところなのかもしれません。
 
そして、伊東先生が解説されていたのですが、
園城寺の不動明王さまが今回の「目玉」というか、
要チェックのお方だそうです。
実は後補の玉眼が全体の作風と合わないとのことで、
今回は紙を貼って当初の雰囲気を損なわないように
されたそうです。
また、2年前だったかの国宝三井寺展のときにはお顔が
正面を向いていたのだそうですが、
今回は少し右にお顔を振られたとのことです。

MIHOMUSEUMの会期は12月11日(日)と最も会期が長いのですが、
たとえば金剛輪寺の強面の大黒さまや(この方のことは
20年ほど前にご住職からお話を伺ったので、馴染み深いのですが)、
長く展示すると負荷のかかる絵図などは適宜展示替えされるので、
できれば複数回行かれることをお勧めします。

展覧会の図録は500頁以上の分厚いものですが、
でもこれで近江の神仏を網羅していると思ったら大間違いです。
滋賀県には国宝・重文・県指定の彫像だけで400以上もあるのですから……。

ということで、最後に宣伝させてくださいね。
滋賀県の秘仏や指定文化財一覧など、もっと深く知りたいと思われる方は
『近江の祈りと美』を是非御覧ください。
彫像200点以上と高梨純次氏の論考、滋賀県の指定文化財一覧表も
掲載していますので、仏像ファンには必携の一冊です。
MIHOMUSEUMのSHOPでもお買い求めいただけますので、
是非ご覧ください。

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