2010年 10月 1日
今回『近江の祈りと美』を作るにあたり、とても悩ましかったのは、仏像の背丈です。
像高=頭から足先
総高=全体の高さ
座高=半跏像のときの頭からお尻
確かこういう区分だったんですね。
でも、像高が本によってマチマチなのです。誤植ということもあるけど、調べていくうちにどうやらそうでないような……。で、聞いてみると、まず、重要文化財として登録した時点での身長(像高)と、後で測ったときの身長が違うのです。
私たちが身長を測るときは、身長計に乗って測るけど、仏像の場合は身長計を持ってきて、それに乗っていただくわけではなく、たぶん金属製のメジャーかなんかで測るんでしょうね(実はどうやって測るかを高梨先生に聞きそびれてたわ)。だから、測る度にちょっとした誤差が、生じるらしいです。
それとともに、昔に文化財指定だった仏像は尺貫法だったので、それをセンチに換算すると誤差が出てきているということもあるようです。
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2010年 9月 29日
以前、写真を裏焼きして印刷したことがあり、今回もそれだけはとても注意していたのですが、校正のときに発見し、ヒヤッとしました。
そこで、裏焼き防止策について、まず、ポジフィルムの左にギサギザがあるから、それと確認すること。
でも、たまにデュープしたものがさかさまになっていたということてもあったので、オリジナルでない場合は要注意です。
次に、仏像が薄い衣をまとっていて、これを天衣というのですが、天衣は左肩にかけておられるので、それに注目します。後は、既刊図録を見ながらチェックしました。
三尊像などでは、右左が決まっているかと思いきや、逆の場合もありました。たとえば不動明王さんの右にはセイタカ童子君で左はコンガラ童子ちゃんが一般的みたいなのですが、逆の場合もあります。一番悩ましかったのは、三尊集合写真がなくて、一枚撮りのときです。このときは、直接お寺に電話をして確認しました。
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2010年 9月 28日
ようやく、校正が終了しました。来月19日に発売の『近江の祈りと美』。
内容はというと、近江の仏像、神像を収録した本で、図録風に280頁がカラーで、後半は「近江の彫像」という本論、そして滋賀県におられる国宝・重要文化財・県指定文化財の彫刻一覧を掲載します。
さて、仏像の本を作りたいと常々思っていたものの、結構難しいことがいっぱいでした。
まずはその1。
仏像のお名前、実は同名がいっぱいおられるということです。
一般には「素材」「種別」「立っているか、座っているか」というのでお名前が決まります。
たとえば「木造十一面観音立像」「銅造如意輪半跏思惟像」「木造大日如来坐像」というふうに
だいたい三つのパターンの組み合わせなのですね。
そこに、その仏像の所属するお寺の名前をつければ、どこの家の花子さんとか太郎君ということでわかるかといえば、おっとどっこい、同じお寺に十一面さんや阿弥陀さんがいっぱいおられるわけでして、つまり同姓同名のお方が同居しておられます。
そこで、次に年上か年下か、つまり製作された時代で区別することになり、お名前の後ろに○○時代とつけます。でももっと大変なのは、大きなお寺だと、同時代に造られた同姓同名さんがおられて、時代別では足りず、今度は昔はお寺のどこに住んでおられたか(○○寺旧蔵)とか、像の底をひっくり返して身体検査をすると、お腹あたりに何年に像を造ったとか、願い主は誰々とか、製作者の名前が書かれていたりするので、それを頼りに(○○年銘)とか(○○作)というふうに見分けをつけるのです。
10年ほど前にあるお寺のリーフレットを作成したとき、重要文化財の十一面さんが2人一度に登録されておられていました。2人と書きましたけど、仏像は人間ではないので2人というのは間違いで、躯(く)と言います。だからこの場合も2躯おられました。ご住職も「さてどちらだったやろう」と写真を取り出して本人と見比べておられました。この十一面さんは背丈も同じくらいで平安時代の作。最後は顔で判断しました。あとでわかったのですが、平安時代の作でも、少しお歳を召した風の方が早い年代に造られたものだったようです。
今回の本で、とても似ておられたのは、延暦寺の慈恵大師さん2躯と金剛輪寺と常照寺の阿弥陀如来さんです。
不思議なもので、仕事をしているうちに少しずつ判別できるようになりましたが、できれば「十一面1号、十一面2号」というように名前をつけてほしかったと思ったものでした。
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2010年 9月 23日
読者からよく「仏像の本」はありますか?とお問い合わせをいただいていました。既刊本では『近江観音の道』や『近江湖北の山岳信仰』などがあるものの、滋賀県の仏像を集大成した本はちょっとやそっとで作れるはずがない。でも、いつか作りたいと思っていました。
1930年に創業したサンライズは今年80年を迎え、昨年秋頃から何か記念になるような本を作ろうと考えていたこともあり、作るのなら今かも…ということで、清水の舞台を飛び降りる気持ちで取り組んだのが今回の『近江の祈りと美』です。
遅ればせながら、ようやく予約申し込みのリーフレットができました。リーフレットには掲載尊像一覧も入れておりますので、最寄りの書店でご覧ください。
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2010年 9月 12日
ずっと前々から夢だったこと。それは直接トーハンや日販に新刊がドーンと発送できることでした。
一般読者にはわからないことでしょうが、実はこれまでは、地方小出版流通センターさんに送った本が、書店の注文に応じてトーハンや日販に送られ、それから書店に回るため、県外書店さんへ届くのはおそらく最短で1週間かかっていたと思います。
今回はデータ登録を先にしてもらうため、地方小さんに見本出しをお願いしました。明日、本は取次さんに届き、自動仕分機で注文データに沿って書店へ送られるとか……。
ちなみに愛知県の人口は700万人だから、実に滋賀県の5倍なんですね。
いつも、いつも発売日がどんどん遅れていたけど、今回は編者のTさんの熱意で順調に仕事が進みました。本当にありがとうございます。
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2010年 8月 30日
あー、やっとホームページが回復しました。8月17日の午後から約2週間、
ご不便をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
さて、1ヵ月前のことですが、7月31日、8月1日の2日間姫路で開催された
「城郭研究者セミナー」で書籍販売をしてきました。両日お買い上げいただいた
みなさま、ありがとうございました。
せっかく姫路に来たからと、2日目の朝早く、ホテル近くのお堀へ散歩に行ったところ、こんな光景を目撃!
なんという、几帳面なホームレスさんなんでしょ。
身の回りのものをきちんとたたんでいるだけでなく、
そばには箒も数本置いていて、毎朝掃除をした後、
お仕事?に出かけておられる様子。
お堀をグルッと回ってみると、堀の石垣から水路が
通じていて(もちろん空堀状態)、そこにも持ち物が
雨にぬれないように片づけられているではありませんか。
いったいどんな人なんだろう?
でも、こんなにきちんとしている人なんだから、
きっと、お仕事見つかりそうだと思うのですけど……。
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2010年 7月 24日
姉が先週、町内会で醒ヶ井に行き買ってきたスモモの親戚、1週間冷蔵庫に入っていた。
ひとつ食べたけど、ちょっと酸っぱい。
そこで、スモモ酒にすることにした。
スモモもどき5個にザラメを適当に入れて、ホワイトリカーの残っていたのを全部入れた。
メチャクチャ適当です。
でも、あまりものを有効に活用してあげれば、また食することができるのです。
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2010年 6月 23日
1989年4月に創刊のサンライズ情報誌『DUET101号』のゲラが回ってきた。今回は湖南市菩提寺の地域史が特集。実は先般菩提寺の方から出版のお問い合わせがあり、聞けば「淡海文化を育てる会」の創設期からの会員さんであった故・鈴木儀平さんの「儀平塾」に集まられたメンバーが本を作りたいとのことで、その打ち合わせ兼取材をまとめたものだった。儀平さんは小柄な白髪の方で、「育てる会」のツアーで何度もお出会いしていた。儀平さんは昨年亡くなられれ、ご家族が引き続いて「育てる会」の会員として、『淡海文庫』の購読をしてくださっていたのだが、90歳になられた2年前に「儀平塾」という地域の歴史をまとめる会を作られたということは存じなかった。
菩提寺といっても、地元以外の方はどこだかわかりにくいだろうが、名神高速の菩提寺PAというほうがわかりやすいだろう。実はあの近くに人口1万人の町があるのだ。そしてその菩提寺というところは、かつて良弁が開基したという少菩提寺という寺院があったのだ。今回の特集はとにかくおもしろい。昭和の終わりにニュータウンができて20数年、第2の故郷・まちづくりを担う人々が、その土地の歴史を聞き、調べて次代に伝えていこうとしている。
詳細は『DUET』で読んでいただくとして、今回から『DUET』はカラー印刷となる。創刊当初はちょうどお役所がB判からA判に移行する時期であり、『DUET』もA4判だった。
そして発刊の目的は、当時は印刷と自費出版をしており、広報誌の印刷も多かったため、取材や原稿作業がいかに大変かを現場の社員が体験しながら、さらに提案をしていこうということで始めたのだった。
いつしか隔月から季刊になり、今回は9カ月ぶりというダダ遅れではあるが、内容は濃いものになっています。7月初旬、毎回図書目録をお送りしている読者の方にはお届けいたしますので、乞うご期待!
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2010年 4月 19日
近くのスーパーに獲れたてのコアユが並んでいたので、思わず買いました。
寒い日が続いていますが、山椒の葉っぱは毎年より生育がよく、早速コアユを炊きました。

コアユは足が早いから、とにかく買ってきたらすぐ炊くこと。
醤油、砂糖、酒を鍋に入れて火にかけ、沸騰してきたら、コアユを一匹ずつ
煮立ったところへ放り込み、山椒の葉を上にたっぷり載せて、落し蓋して
弱火で炊きました。臭みもなく、やわらかく炊けてホッとひと安心。
分量を知りたい方は『つくってみよう滋賀の味』に 載っているので、
ぜひお買い求めください。
ついでに昆布の佃煮がなくなったので羅臼昆布を買ったのですが、
今年も品薄らしく200グラムで3000円ってメチャ高です。
去年までは、ネットで100グラム1000円の傷2等のを買っていたから、
5割アップです。

とりあえず、鋏で切って、鍋に入れ、醤油と酢を少々入れて一晩置いておきます。
途中数回、鍋をゆすって、昆布に醤油がまんべんなく行き渡るようにし、明日の晩、
炭火で4時間ほどじっくり炊き上げることにします。
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2010年 3月 21日
家から10分もかからない場所での報告会。線路沿いにツクシがいっぱい顔を出していると、
喜びながら、現地へ行ったところ、案の定、お向かいの本陣・脇本陣のご主人とも出会い、
ご近所さんが勢ぞろい。
前回もそうだったが、佐和山は女性参加も多い。
発掘担当の 小島さんは、説明のとき『近江が生んだ知将石田三成』の本を紹介してくださった。
ありがとうございます。

今回の発掘場 所は土塁跡の東側で、昔の道や溝が確認されたのがここで、
「ふいご」や「とりべ」が見つかった。
田附さんに「この辺の字名は何ていうの?」と聞かれたので、家に帰ってから
『ふるさと鳥居本』を見たところ、この発掘>場所の写真右手の道の向こう側は
なんと「火箱町」となっていた。やっぱり鉄砲玉を作っていたのかなぁ。

こちらは、土塁跡のすぐ横にある排水路(ゴルフ場ができたときに改修された)が中堀と
言われているのだが、それが小島さんの立っている位置までの幅、約22メートルあるとの
こと。22メートルって結構広いよね。
で、内堀の東端はどうなっていたかというと、実はまだわからないようだ。
石が詰まれていた痕跡はなく、ズルズルと傾斜していた堀だったのか、もともとは堤になって
いたけど、その後馴らしてしまったのか?
内堀の東は町屋があったと伝えられていて、実は現在もその町屋位置には発掘しなくても
わかる井戸が田んぼの端っこにある。ちなみに字名は「百々町通」。

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