2011年 6月 12日

あなごめし

今年の社員旅行は広島。
広島は初めてでしたが、機会があれば行ってみたいところでもあり、まずは平和記念館を訪れました。見学時間が足りなかった分は佐々木雄一郎さんが撮られた『広島の日記』で補うこととし、帰りのバスで読みました。2日目に訪れた大和ミュージアムでは、声をかけてくださったボランティアガイドの金平さんに案内していただいたおかげで、呉の町のことから、空襲や原爆のことなどのお話も聞くことができ、本で読むだけではなく、遺品を間近で見ることや語り部の大切さを改めて感じました。 
 
……と言いつつ、やはりその土地の美味しいものにも目が行く私ということで、社長が一押ししていた「宮島のあなごめし」のことを書くことにします。
 
 宮島口駅前「うえの」の「あなごめし」。
今回はバスで行ったので、片道約6時間。
そんなわけで、2日目の朝に幹事さんが予約しておいてくれたお弁当をバスに積み込み、大和ミュージアムを見学した後、帰りのバスで食べました。 
帰ってからネット検索したら、なんとお昼は1時間ほど待たないと、
店内では食べられないとのこと。
予約・車中食は大正解でした。
メチャレトロな包装紙で、容器は紙でも、発泡スチロールでもなく、
昔ながらのヘギってところが嬉しい限り。
アナゴはもちろん、ごはん粒も美味しいから、
ヘギにくっついたのも一粒一粒食べました。
  
一口ずつ食べながら、レトロな包装紙は大正11年9月に使用されていたこと、レッテル(あー、包装紙ではなくレッテルなのね)の印刷と広告の取り扱いは東京・神田の丸ノ内商店が作っていたこと、両脇には宮島の案内コピーがあったりと、とても楽しめました。
で、食べ終わったあと、隣りの母の包装紙を見たら、「あれっ、違うデザインやね」
お隣りのY君のも違ってる。
 
そこで、みんなのレッテルを頂戴ということで集めたのがこちらです。
 
全部で10枚集まり、そのうち1枚だけ同じのがあったので、全部で9種類です。一番古いのは創業時より大正初期の15銭、次が創業操業時より大正11年の30銭。もうひとつ大正中期の30銭というのがあるがこれは大正初期のものと構図が同じもの。以下、大正11年9月、大正12年2月、大正12年6月、昭和初期、昭和11年4月、昭和11年7月と続きます。 
さて、この復刻レッテル、何枚あるのでしょうか?
ところで、私が食べたお弁当には貯金局の広告とともに「星胃腸錠」の広告が掲載されていたのだが、レッテルに広告協賛を取っていた丸ノ内商店というのが気になります。それと「星胃腸錠」とは星製薬のことなんだろうと思うのですが……。
それにしても、お弁当の美味しさとともに、レッテルの内容も他にもおもしろいものがいろいろあり、調べれて見る価値ありそうです。

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