2006年 1月 27日
高橋美久二先生最終講義
滋賀県立大学が開校した年の公開講義を母と受講した私は、今日10年ぶりに
高橋先生の講義を受けました。
今は「ビクニさん」と呼ばれている先生はご幼少のときは「よん様」ではなく、
「よんちゃん」と言われていたというお話から始まり、考古学か化学かと
大学受験の後まで悩んでおられたという先生の半生記から始まりました。
開校時はまだWPが半主流の時代にすでにMACを使っておられたのは、
文系・理系両方に強かったという理由だと納得しました。
今とても人気のある博物館学を教えていられたのは、高校の文化祭での活躍が
下地にあったということも初めて知りました。
「遺跡を発掘したことは素晴らしいが、実はそれが出発点である」
また、今日の講義の本論である
「近江の条里を復元したことが出発点であり、これからその意味づけをしていくことが
大事である」といわれたことについて、
まさに地道に研究される先生のスタンスそのものなのだとわかりました。
菅谷先生は「先生の人徳」とおっしゃっていましたが、
社会に巣立った卒業生、そして滋賀県、京都府の考古学関係の方の参加も
多くありました。
まさに先生の実直・控えめなお人柄がうかがえ、
講義内容ともども感銘を受けた最終講義でした。
どうぞ、お身体をご自愛いただき、更に研究の日々を続けていかれることを
祈念する次第です。
コメントは受け付けていません。