2009年 5月 21日

淀川のワンド

5月20日の朝日新聞夕刊、「コウケンテツの思い出レシピ」に「淀川ワンド」のことが書かれていました。
料理人コウさんは淀川べりを走ってはったんですね。
そしてこんなことも書かれていました。「天然記念物のイタセンパラの稚魚がここ数年確認されていない」

そうなんです。イタセンパラ、アユモドキ、かつて琵琶湖・淀川水系にいたお魚たちはどうしてお目にかからなくなったのか。その原因は何なのか。今、琵琶湖と淀川周辺に生息する生物はいったいどうなっているのかという状況を伝える本が出来上がりました。

『とりもどせ!琵琶湖・淀川の原風景』
編者の西野麻知子さんは琵琶湖の生物を研究している学者さんなのですが、「琵琶湖だけではなく、淀川も含めて、そこの生物のことを併せて知らさないとあかん」ということで、今回の本が出来たのでした。

高度成長期に人間という生き物だけの都合で川と陸の境界をプッツリ分断してしまった結果、水辺で生育していた魚や植物の環境を破壊してしまったのです。
本書は各専門分野の方が長年調査研究されてきたデータをもとに、特性や現状を詳述されています。また、環境保全や自然再生についての取り組み事例も報告されており、今後の河川再生に向けての好書でもあります。

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