2006年 1月 08日

功名が辻本日より放映

長浜城歴史博物館は、休日が非常に少ない博物館である。
本年も1月3日より、大河ドラマ「功名が辻」特別企画展が開催。

本年は長浜を中心に北近江がドラマの舞台になることから11月28日まで展示内容を入れ替えながら、「一豊と秀吉が駆けた時代-夫人が支えた戦国史-」がテーマの大型企画となっている。

恒例となった図録がようやく暮の12月29日に完成。先ずは安堵。

本日は、北近江一豊・千代博覧会が開幕。長浜市とその周辺市町でも本格的なイベントが始まった。

「一豊・千代歴史館」の会場となる長浜城歴史博物館には、雪が降りしきる生憎の天気にも係らず、大勢の来館者があり熱気あふれていた。特設ミュージアムショップも設置され準備は万全である。

今回の図録は、企画・編集・執筆とまさに八面六臂の活躍で大半の原稿を館長補佐の太田浩司さんが執筆。それだけにできばえは上々、太田さんいわく「どこにもない大河関連本となった。」と自身満々。

ではあるが、ここにいたるまでは、いつにない焦りがあった。大河ドラマに功名が辻が決定と同時に、主役の太田さんは取材・講演・史料の問い合わせ等等、年末に近づくにつれ、その多忙はきわまり、本当に原稿を書く時間などない状態となっていた。さらには市町村合併に伴う事務作業のオマケまであり、

「もう瀕死の状況だ」と嘆く太田さんに
「いいですよ、まだ」と表面は、追い詰めないようにと笑みをたたえながらも、内心は引きつり、次第に焦ってきていた。原稿なしではなんともての打ちようがなかった。

ようやく原稿が揃ったのが12月19日。大特急で版を組み、校正、印刷、製本。
そして12月29日何とか完成。その間の関係者にはただただ感謝感謝である。

最後に登場した、この本、他の大河関連本とは一味もふた味も異なった内容となった。
太田さんのがんばりの成果といえる。

一般発売は今月中旬になるが、早くご覧になりたい向きには、どうぞ雪景色の長浜城歴史博物館までお運びいただければ入手いただける。

ドラマの総合監修者、小和田哲夫氏の「一豊・千代が生きた時代」の寄稿や、新進作家、畑裕子さんの「戦国三夫人物語」が本書を彩っている。豊富な史料と地元ならではの密度の高い内容の大河本である。ドラマの展開とは別に、主人公の真実に迫っていただきたい。

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

最近の記事

カテゴリー

ページの上部へ