和算入門 江戸の算数ものがたり

和算入門 江戸の算数ものがたり

松本 匡代
四六判 178ページ 並製
ISBN978-4-88325-836-9 C0093
奥付の初版発行年月:2025年01月
書店発売日:2025年02月10日
近日刊行予定
1500円+税

内容紹介

算術は剣より強し!? 若き日の新選組の斎藤一の兄・公明は、剣術の腕はてんでダメ。だが、得意の算術で人々のさまざまな悩みを解決していく。幕末江戸の痛快人情話。

目次

第一章 支配勘定見習い山口公明の一日
 
 入れ子算
 油分け算
 さっさだて(鶴亀算)
 譲り算
 虫食い算と俵杉算
 交会術
 子供算
 
第二章 誘拐(かどわかし) 奇妙な友情

 百鶏算
 
第三章 山口兄弟 それぞれの文武
 
 馬乗り算

前書きなど

 主人公は、『新選組 試衛館の青春』と『独白新選組 隊士たちのつぶやき』(ともにサンライズ出版)に登場する斎藤一(ピン)の兄で、第2章で登場するもう一人の主人公は、連作『早耳屋お花事件帳』(ハヤカワ時代ミステリ文庫)のお花の幼馴染です。それらを読んでいている方々にも楽しくお読みいただけると思います。
 第1章は、滋賀県文学祭で初めて特選をいただいた作品です。次の年も第2章で特選をいただきました。13歳の斎藤一が登場する第3章は、今回の出版にあたり書き下ろしました。
 本書の舞台は安政4年。この続きは2年後が舞台の『早耳屋花事件帳』、4年後からが舞台の『新選組 試衛館の青春』でお楽しみいただければと思います。
 算数・数学好きの子供たちに江戸の風情を感じて歴史にも興味を持ってもらい、また、その逆、時代小説好きの方たちに和算のおもしろさを知ってもらえればうれしいです。(あとがきを抜粋・補足・再構成)

著者プロフィール

松本 匡代(マツモト マサヨ)

1957年5月30日、三重県伊勢市生まれ。奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了後、日本IBM入社、2002年退社。著書に『夕焼け 土方歳三はゆく』(新人物往来社)、『新選組 試衛館の青春』『独白新選組 隊士たちのつぶやき』『石田三成の青春』(いずれもサンライズ出版)、『早耳屋お花事件帳 見習い泥棒犬』『早耳屋お花事件帳 父ひとり娘ひとり』(ともにハヤカワ時代ミステリ文庫)がある。現在、滋賀県大津市在住。

   

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URL

コメントする

所属シリーズ・ジャンル

近刊
ページの上部へ