横光利一と大津

横光利一と大津

河瀬 文太郎
B6判 178ページ 並製
ISBN978-4-88325-654-9 C0095
奥付の初版発行年月:2019年02月
書店発売日:2019年02月08日
在庫あり
1800円+税

内容紹介

滋賀県大津市は、横光利一が小学校に上がって以来、父を含め家族と団欒して暮らした唯一の街であり、早稲田休学時代も大半を過ごして本格的に小説で身を立てることを志した街であり、また先妻キミと態々選んで逗留した利一にとって忘れ難い街である。利一はこの街のことが忘れられず、その後も度々この地を訪ねている。
 しかし大津には横光利一の足跡は一切残っていないし勿論記念すべき碑もない。ただ当時と変わらないのは疎水を流れ落ちる水の轟音ばかりである。
 私はかねて横光利一が、私と同じ西尋常小学校の卒業生であることを知って以来、なんとなく気になって、横光利一の大津関係の記録に役立ちそうな文献をメモしてきたが、昨今の変貌著しい大津の街の様子を見聞きするにつけ、門外漢である身を考えず、今のうちに纏いめておいた方がよいと思うようになり、本書発行に至った。

目次

1章 父梅次郎の想い出
2章 西尋常小学校
3章 小学6年生・高等科1年生-鹿関町・肥前町など-
4章 山科・松本時代
5章 クライマックス-大正一三年盛夏-
6章 利一と大津との縁

著者プロフィール

河瀬 文太郎(カワセ ブンタロウ)

1932年大津市生まれ。1944年大津市長良国民学校(西小学校の後身)卒。滋賀県立膳所中学校、膳所高等学校を経て、1954年京都大学工学部科学工学科卒。昭和電工(株)専務取締役、昭和高分子(株)社長を歴任。横浜市在住。
主な翻訳書『近江八景の幻影(改訂版)』(M.ダウンテンダイ著/高橋勉共訳)大津市発行。『ヴュルツブルクの詩人 マックスダウンテンダイ」(ガブリエル・ガイリッヒ著)大津市日独協会発行。
主な著書『扇町さくら(アンモニア製造八十年の物語)』昭和電工(株)河崎事業所発行。"

   

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

所属シリーズ・ジャンル

エッセイ・評論・小説・詩
ページの上部へ