高島郡新旭町在住の女性グループが、町内の女性高齢者の生い立ちを聞き書きしてまとめた『湖の辺 女ものがたり―滋賀県新旭町の明治・大正・昭和―』が完成しました。
6年の歳月をかけ、未掲載の分も含めれば90名余りにのぼる方々に聞き取りをおこなったというメンバーの皆さんに集まっていただき、活動を通して印象に残ったことなどをお聞きしました。
▲写真:クレープ生地を織る女性(前川文子さん提供)
●『湖の辺 女ものがたり』紹介
『湖の辺 女ものがたり―滋賀県新旭町の明治・大正・昭和―』
風車の町の女性史づくりの会 編
B5判並製本/総186頁/本体1,260円+税/4月1日、書店にて発売
準備する物は、むしろ半枚、藁少々、灰布団は中に木灰を入れました。(「初産の思い出」) 琵琶湖の北西、高島郡新旭町に暮らす女性たちが生きた明治・大正・昭和は、どんな時代だったのか? 京都への女中奉公、地場産業の綿織物・扇骨づくり、農家の「嫁」としての苦労、戦争による夫の死など、総勢65名、平均年齢78歳の女性たちが綴った文章と編者による聞き書きを収録。
※メンバー全員の出資で、1000部作成し、関係者らに配布。小社では、500部を「100万人の20世紀シリーズ」の一冊として販売することにしました。
●風車の町の女性史づくりの会の皆さん
●前列右から
原 花子さん(昭和10年生まれ、主婦)
馬場喜久子さん(昭和12年生まれ、主婦)
前川 文子さん(昭和18年生まれ、撚糸業)
内藤さき枝さん(昭和12年生まれ、主婦、会の代表)
白瀬 逸子さん (昭和22年生まれ、教育委員会生涯学習課嘱託)
●後列右から
坂尾 英子さん(昭和23年生まれ、町会議員)
中川加津子さん(昭和16年生まれ、 美容院経営)
木村八寿子さん (昭和28年生まれ、パソコン・インストラクター)
太田美智子さん (昭和18年生まれ、主婦、もと会担当社会教育指導員)
川口 栄子さん(昭和23年生まれ、料理屋)
上原 初美さん(昭和26年生まれ、運送業)
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