京仏師 松本明慶さんとお弟子さんたち

 観音正寺の千手千眼観音菩薩像製作に取り組んでおられるのは、現在この分野で第一人者とされる京仏師の松本明慶さんとそのお弟子さんたちです。松本さんは、これまで京都伝統仏像彫刻会展で数々の賞を受賞する一方、昨年6月には鹿児島県・最福寺に高さ18mの弁財天像(木造)を無事完成され注目を集めました。

 松本明慶(まつもとみょうけい)

京都伝統仏像彫刻会会員。
1945年 京都市に生まれる。
1962年 仏師を志し、京仏師・野崎宗慶師に弟子入り。
1989年 浄土宗・総本山知恩院・勢至堂本尊開眼。ルーブル美術館東洋別館の仏像修理を行う。
1991年 総本山より「大仏師」の号を拝命。

 [これまでに手がけた仏像]

奈良県・玉蔵院「毘沙門天像」「阿悶如来像」
京都府・知恩院「阿弥陀如来像」
広島県・極楽院「大仏・阿弥陀如来像」
東京都・唐泉寺「本尊不動三尊像」
滋賀県…大徳寺「阿弥陀如来像」、他多数


木の香りが漂う工房内には、10代~20代のお弟子さん20名近くが働いている。寺院からの仏像修復の依頼も多い。阪神淡路大震災の直後は大いに活躍した

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