2021年 1月 26日

読売新聞で小寺慶昭著『近江の狛犬を楽しむ』が紹介されました

  
▼近江の狛犬 魅力1冊に/龍大名誉教授 県内1385対 木造重文、癒やし系も
……
  現在、特に関心を寄せているのが、大坂の石工らが手がけた「浪花狛犬」だ。江戸時代に各地の参道に広まった石造狛犬の一つで、滋賀県内にも数多く存在する。「農村での商取引拡大を目指した大坂商人が、地域に入り込むために、有力者を通じて寄進したと思われる」とする。
 
 その例として、東近江市の神明宮の狛犬を挙げる。丸顔で目はナツメ形、190年前の「天保二年」の寄進年が彫られている。扇形の尾などから浪花狛犬の可能性が高いという。「地元の人たちに愛されるよう、門番向きの強面こわもてから、癒やし系へと変化したのかも」と推測する。
 
 今後も狛犬巡りを続ける。「大坂商人は幕末には北海道・釧路まで行って寄進している。その足跡を追いたい」。地域の人々にも、狛犬に着目することを勧める。「地元の歴史、他の地域との関連性の掘り起こしにつながるから」という。……(読売新聞2021/01/26
 
近江の狛犬を楽しむ
ISBN978-4-88325-199-5
 

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