特集 近江の自然災害─地震と水害の歴史─
葛川谷絵図

 一般に自然災害が少ない都道府県の一つに思われることが多い滋賀県ですが、歴史をさかのぼると数々の地震や洪水などによって、大きな被害を経験してきました。自然の脅威と向き合ってきた地域の記録を紹介する企画展が野洲市歴史民俗博物館で開催中です。
 担当学芸員の齊藤慶一さんに、同展の見どころなどをお聞きしました。

取材/編集部 写真/辻村耕司

[表紙写真]

葛川谷絵図(大津市坊村町自治会蔵 大津市歴史博物館保管)
寛文2年(1662)に発生した近江・若狭地震(琵琶湖西岸地震)によって起こった大規模な土砂崩れと、形成された天然ダム跡が描かれている。

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