近江学 第4号

近江学 第4号

成安造形大学附属近江学研究所 編
AB 96ページ 並製
ISBN978-4-88325-467-5 C1402
奥付の初版発行年月:2012年01月
書店発売日:2012年01月10日
在庫あり
1800円+税

内容紹介

石匠・粟田純司氏の穴太衆積に関するお話、門前町坂本の景観、城郭建築における石垣の歴史などの寄稿によって、「石のある風景」を特集。ほかに日本画家・大野俊明氏、信楽焼の現代作家・奥田博土氏らへのインタビューを収録。

目次

文化誌『近江学』の挑戦/木村至宏
海  津/ 写真・文 寿福 滋
《対談》穴太衆積─命が宿る石の声/粟田純司×大岩剛一
門前町坂本の景観/木村至宏
近江の石積み/ 中井 均
近江と渡来人―古代近江の国際的環境/井上満郎
「私と近江の関わり」2011年/金澤 徹
近江の風景 大野俊明 /聞き手 小嵜善通
《インタビュー》
永田 萠「近江の魅力」
シリーズ近江の意匠Ⅰ奥田博土─信楽と造形/ 辻 喜代治
シリーズ近江の意匠Ⅱ/近江の近代建築ヴォーリズ/ 人長信昭
ふるさとの風景をつくる山/写真・文 今森光彦
講座[近江学]

前書きなど

文化誌『近江学』の挑戦  近年滋賀県の地から、国内最古級の縄文時代の土偶が出土したり、湖底から集落跡の一部確認などの情報が発信された。この例からも近江にはまだまだ数多くのすぐれた文化資源が眠っていることを示唆しているといえよう。  ところで、附属近江学研究所の主たる事業の一つとして研究紀要『近江学』を発刊。いままでの第三号まで筆者の拙文を一部記述してきた。これには、近江の文化の特性について、大ざっぱであるが、三つの要因をあげてみた。すなわち、まず一つ目は日本最大の湖の琵琶湖の存在である。文化史的に湖が近江の文化の構築に果たした役割の大きいことは記すまでもない。  二つ目は湖を中心に周りを取り囲む美しい山々の存在。水をはぐくむ山はそのふもとに住んだ先人たちの祈りの対象となり、それが全国第四位のすぐれた国指定重要文化財数を保有する背景となった。  三つ目は、近江が地形的に東日本と西日本を結ぶ交通の要所の位置にあたる。なかでも東海道・東山道(のち中山道)・北陸道の大道をはじめ多くの街道が発達し、物資流通・文化の伝播道となり、人々の暮らしを支えた。  これらによって近江は日本のなかでも比較的早く開け、豊かな文化が形成されてきたのである。  それはともかく、近江の各地域には、文化等が早く開けた影響を受けて芸術・歴史・民俗・思想・自然環境などの各分野にわたって、確かな発達の足跡が数多くみられる。  そして、人々の日々の営みのなかで「かたち」が生み出されてきた。その「かたち」の背後にある意味を明らかにし、検証・再発見をし価値観を見つけ出すことが、新しい近江の明日の姿を浮き彫りにすることにつながる。これを推し進めることが附属近江学研究所の課題であると考えられる。

   

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