小説 おなを
栗田 進一

B6判 290ページ
2006年09月 発行

内容紹介

 天正元年4月11日(1573)、織田信長は百済寺に逗留し百済寺に恭順を求めたが、百済寺側は従わず、比叡山延暦寺同様焼打ちされてしまった。
 平松城の日根野の家臣の娘なをは稔光というならず者の嬲(なぶり)者になり、百済寺に身を隠した。
 信長の焼打の前後妙順という庵主と共に暮らして、焼打に会った。彼女は果敢にもその焼打の中、400人ともいわれる衆徒や若僧を助け、又地元の人達と共に、犠牲になった1000人とも1300人とも言われる人の菩提を弔った。
 なをという一人の女性が、佐助という恋人と助け合いながら300坊といわれた大伽藍の焼け跡を少しでも元に戻そうと努力した悲しい物語です。

   

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