邪馬台国と狗奴国の時代

邪馬台国と狗奴国の時代 古墳の方位が示すもの

千城 央
A5判 192ページ 並製
ISBN978-4-88325-645-7 C0021
奥付の初版発行年月:2018年06月
書店発売日:2018年06月30日
在庫あり
1200円+税

内容紹介

邪馬台国は近江東南部の野洲川流域にあり、伊勢遺跡(滋賀県守山市・栗東市)はその祭祀施設だとする著者が、陰陽五行思想などから推察を重ね、卑弥呼の墓は琵琶湖対岸の比叡山付近(大津市)にあったと唱える。また、その王墓は白村江の戦いでの大敗後、ヤマト政権による近江遷都時に纒向遺跡の箸墓古墳(奈良県桜井市)に合葬された。その理由として、古事記と日本書紀の意外な編集方針の一つに言及する。

目次

はじめに
1章 弥生の王墓
2章 気候変動と大地震
3章 伊都国の交易
4章 住民の移住と鉄鍛冶王の東遷
5章 近江の伊勢遺跡
6章 漢の明堂と伊勢遺跡
7章 前期邪馬台国の伊勢遺跡
8章 濃尾平野の高所塚墓
9章 狗奴国の上円下方壇
10章 後期邪馬台国の王宮と墓地
11章 ヤマト国の建国
12章 倭国の対外関係
邪馬台国関連年表
参考文献

前書きなど

 本稿はNPO法人守山弥生遺跡研究会(以下「研究会」という。)の会員である筆者が、2016年5月22日滋賀県守山市における総会において、「伊勢遺跡で何が行われたのか─卑弥呼の墓は近江にあるのか─」と題して講演したものに筆を加えたものである。
 書名の『邪馬台国(やまたいこく)と狗奴国(くなこく)の時代』は、本来であれば『邪馬壹国(やまいちのくに)と狗奴国(かぬのくに)の時代』とすべきであるが、現在一般的な表記とした。

著者プロフィール

千城 央(チギ ヒサシ)

本名  佐藤明男
1946年 宮城県生まれ
1969年 山形大学文理学部卒
2006年 宮城県出納局長
2011年 宮城県図書館長
2015年 守山弥生遺跡研究会会員
主要著書
2012年 古代東北の城柵と北斗七星の祭祀(無明舎出版)
2012年 新版・ゆりかごのヤマト王朝(無明舎出版)
2013年 エミシとヤマト ─鉄と馬と黄金の争奪─(河北新報出版センター)
2014年 近江にいた弥生の大倭王(サンライズ出版)
2015年 邪馬壹国からヤマト国へ(サンライズ出版)

   

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