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滋賀の文化情報誌デュエット新撰 淡海木間攫

  1. 其の八十

    信楽海鼠釉火鉢

    日本六古窯の一つである信楽焼は可塑性に秀でた信楽の土を生かしての大物陶器づくりを得意としており、その一つである火鉢は江戸時代後半から生産が始まりましたが、当時は他産地製品に圧されて販路は思うように伸び
  2. 其の七十七

    大津市指定文化財 和田家文書 九月二日付明智光秀書状

    元亀2年(1571)9月2日付で明智光秀が雄琴の土豪和田秀純に宛てた書状は、比叡山焼き討ちの10日前、宇佐山城にいた光秀の動向を伝える史料として注目されてきました。内容は、和田と仰木の土豪八木氏が織田
  3. 其の七十九

    家訓「先義後利」 西川利右衛門

    現在近江商人の屋敷として公開している重要文化財旧西川家住宅は、西川利右衛門家の本宅です。同家は、畳表や蚊帳を扱った八幡商人のひとつで、江戸日本橋や大坂、京都などに出店を持ちました。現在、旧西川家住宅の
  4. 其の七十八

    金剛輪寺 漆塗太鼓形酒筒

    天台の名刹として著名な金剛輪寺に伝わる「豆の木太鼓」。見た目は太鼓そのものですが、鼓面に皮ではなく朱漆で剣形左三ツ巴文が描かれた檜の板材を張るのが特徴です。寺には太鼓とともに、それにまつわる説話が伝え
  5. 其の七十六

    アケボノゾウ化石

    今回紹介する資料は、当館のシンボル的存在のアケボノゾウ化石です。この化石は1993(平成5)年に多賀町四手にある、びわ湖東部中核工業団地の造成にともなう工事で見つかりました。木々に覆われていた丘陵地が
  6. 其の七十五

    縄文時代のスギ埋没木

    2018年11月に琵琶湖博物館に新しく造られた空中遊歩道「樹冠トレイル」は、屋外展示の「縄文・弥生の森」の中に建っています。この森は、人が自然に大きく手を入れる前の原生的な植生を再現しています。神社や
  7. 山内ふるさと絵屛風 山中(部分)  中央を走る東海道を中心に、虫取りや川遊びなど懐かしい情景。牛の仲買人がぞろぞろと牛を引くさまは、当時の街道の様子を彷彿とさせる。
    其の七十四

    山内ふるさと絵屛風

    昨年(2018年)、土山町山内6地区のふるさと絵屛風が完成しました。これは地域住民の暮らしの記憶を形にして未来へつなげる取り組みで、市民団体の山内エコクラブの活動の一環として行われたものです。ふるさと
  8. 其の七十三

    兵主大社伝来の太刀 一口

    近江を代表する古社、兵主大社は滋賀県野洲市五条に鎮座しています。この兵主神については、慶長9年(1604)の「兵主大明神縁起」(同社蔵)などによると、今から1300年前の養老2年(718)10月上旬に
  9. 其の七十二

    ヤンソン「日本・蝦夷図」

    当館は、教育資料として、西洋古地図コレクションを所蔵しています。平成28年には、栗東歴史民俗博物館との共催で「琵琶湖誕生─日本・世界が見聞した琵琶湖─」を開催し、古地図に描かれる琵琶湖に注目した稀少な
  10. 其の七十一

    出征のぼり

    今年1月から6月3日まで開催している企画展示『野洲郡 北里村』では、多数の「出征のぼり」を展示しています。太平洋戦争がはじまるまでは、こうしたのぼりを立てて出征者を見送りました。のぼりの大きさは、竹竿