自費出版年鑑2018

自費出版年鑑2018

NPO法人自費出版ネットワーク 企画, サンライズ出版 編
A5判 192ページ 並製
ISBN978-4-88325-650-1 C0002
奥付の初版発行年月:2018年10月
書店発売日:2018年10月15日
在庫あり
2000円+税

内容紹介

日本で唯一の自費出版に関する年鑑。第21回日本自費出版文化賞受賞作を紹介し、応募作の全書名、全著者名を掲載。募集要項を付す。

目次

選考委員長の交代に思う
 日本自費出版ネットワーク代表理事 中山千夏
少数の表現したいという気持ちが出版文化を支えている
 選考委員長 鎌田 慧
受賞者インタビュー 福地順一
『石川啄木と北海道 ―その人生・文学・時代―』
北海道の生活なくして啄木の思想も文学もなかった
自費出版契約ガイドラインについて
第21回日本自費出版文化賞
発表/受賞作品の紹介/講評/入選作品/その他の応募作品
書名索引・著者名索引
第21回日本自費出版文化賞 全応募作品
自費出版年鑑1998~2017総目次
第1~20回日本自費出版文化賞 受賞作品
NPO法人日本自費出版ネットワーク会員名簿
第22回日本自費出版文化賞 募集要項

前書きなど

刊行のことば
選考委員長の交代に思う
                中山千夏

 この一年、みなさま、いかがおすごしでしたか? 
私は、ずっと地震や暴風雨に襲われていたような印象があります。それは、この夏の異常な天候、地震もさることながら、国内政治の動きにどこか不穏なものを感じているからにほかならないでしょう。若者から全体主義化していった、と話に聞く、あの時代に逆戻りしているような。
 色川大吉さんは、その時代の若者でした。その体験と学識は、あの時代を私たちが知るための、大きな助けになってきました。ご承知のとおり、一般民衆が「私の歴史」を記す運動を起こされたおひとりであり、ご自身、近年も著述を続けていらっしゃいます。
 日本自費出版文化賞(以下文化賞)の創設に際して、色川さんを選考委員長にお願いしたのは、まったく適切このうえないことでした。
 それから20年。昨年の本誌へのご寄稿にもあったとおり、色川さんは老齢を理由に、辞意を表明されるようになりました。私たちは未練たらたらに、ずいぶんお引きとめしたのですが、叶いませんでした。そこで一同、鳩首会談。新しい委員長に鎌田慧さんを選び、快くお引き受けいただきました。
 秋林哲也さん、佐藤和夫さん、藤野健一さん、小池一子さん、成田龍一さんには留任を、これも快くお引き受けいただきました。
 ほっとして、フンドシを締め……あ、いや、新たな決意で最終選考に臨んだのが、今回、2018年度の文化賞、というわけでした。
今回も、当初はあまりわかっていなかった文化賞の意義、自費出版文化の意義、わが日本自費出版ネットワークの意義を、ひしひしと感じる選考でした。色川さんという重鎮を失ったことに加えて、冒頭に言ったような時代の不穏を感じているためでしょう。
 私もうっかり70を超えてしまいました。最終選考委員もネットワークの仲間も高齢化が進んでいます。しかし、せめて色川さんのお年までは頑張らないと、と自分を励ましながら、同時に、次の世代へのバトンタッチも考えなければ、と焦っている次第です。
 応募者のみなさん、日本グラフィックサービス工業会のみなさん、そのほか賞にご協力いただいている各社のみなさん、今後もこの年鑑を出せるよう、どうか力をお貸しくださいませ。

   

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