深泥池の自然と暮らし

深泥池の自然と暮らし 生態系管理をめざして

深泥池七人会編集部会 編, 川那部 浩哉, 竹門 康弘, 田端 英雄, 藤田 昇, 遠藤 彰, 小椋 純一
B5 248ページ 並製
ISBN978-4-88325-357-9 C3045
奥付の初版発行年月:2008年03月
書店発売日:2008年03月25日
在庫あり
3000円+税

内容紹介

京都の洛北、市街地にもほど近い深泥池は、周囲わずか1.5㎞の小さな池だが、14万年前にさかのぼる長い歴史をもつ。氷河時代の生き残りである貴重な動植物が発見され、浮島を中心に形成された生物群集は国の天然記念物に指定された。これら生物群集の成り立ち、古代から続く人の暮らしとの関わり、そして保全運動の歴史と現状を、各分野の研究者総勢69人が執筆。

目次

序 章 自然遺産であり文化遺産であること

第1章 深泥池とは
深泥池はなぜ貴重なのか
深泥池生態系の構造
近畿の植生と深泥池の植生
地質学からみた深泥池

第2章 深泥池生物群集の成り立ち
高層湿原としての特徴
浮島の動物
開水域の植物とプランクトン
開水域の動物
岸辺域・集水域の動植物
浮島のしくみ

第3章 深泥池の文化と歴史
歴史記述に見る深泥池
深泥池集落の歴史と景観の変遷
深泥池地区の暮らしと池
深泥池周辺の植生と人の関わりの歴史
里山植物の変遷
深泥池周辺の遺物と遺跡
深泥池周辺の遺跡から見た文化
深泥池の妖女伝承 ―現代都市伝説の原風景―

第4章 深泥池生態系管理への取り組み
深泥池の水問題
深泥池の最近の堆積物 ―化石燃料の利用履歴を反映―
生物群集管理
道路問題
市民参加による深泥池の環境保全活動の現状と課題
学校教育での取り組み

第5章 深泥池の将来展望
深泥池で目指す保全と利用 ―生態系管理の考え方―
集水域管理の課題と対策:森林保全と排水系統の改善
保全と活用のための体制

   

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