創業者の志を受け継いで
 
創業者岩根豊秀が描き続けてきた文化事業への強烈なこころざしを引き継いでいくことがサンライズの使命であると考えています。お客様に満足してい ただくための努力を惜しむことなく、湖国「滋賀」の文化情報発信のために歩み続け、少しでも社会のお役になる仕事をしたいと考えています。

会社概要〉

会社名 サンライズ出版株式会社
英語表記 Sunrise Publishing Co., Ltd.
創業  昭和5年(1930)
設立  昭和57年(1982)9月
資本金  3000万円
代表取締役 岩根順子

〈アクセス〉

会社周辺の地図
滋賀県彦根市鳥居本町655-1
名神高速道路彦根インターチェンジよりお車で来られる場合 :10分以内です。
琵琶湖線をご利用の場合 :JR彦根駅下車 近江鉄道米原行 鳥居本駅下車 駅前です。
新幹線をご利用の場合 :米原駅下車 タクシーまたは近江鉄道彦根行をご利用ください。

〈沿 革〉

● 創業者岩根豊秀の仕事
創業当時のアトリエで創業者
創業当時アトリエでの創業者

昭和5年(1930)に、中山道鳥居本宿の合羽所「木綿屋」の裏庭の小屋を改造したアトリエに、サンライズスタヂオが誕生しました。周辺の商店のチラシやポスターなどの制作からの出発です。岩根豊秀は画家になりたかった夢が捨てきれず、当時始まったばかりの謄写印刷の技術講習会に積極的に参加し、技術の習得をしながらの制作が始まりました。
お客様からご要請いただくことを最良の喜びと感じ、もてる力の最高の技術を発揮する努力を惜しみなく発揮してきました。


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昭和14年当時のウィンドウ

 
創業した頃彦根町には、全国でも先駆けた地方都市の百貨店が開店し、ここの文具売場で謄写印刷機材の販売と同時に孔版研究会を開催しました。当時の孔版技術の習得は現在でいうパソコンの操作と同様の価値があり盛況を博しました。
※謄写印刷を別に孔版印刷とも呼んだ。
昭和12年に開設した店舗のショーウインドウの季節ごとに変化するディスプレーは、今も彦根の語り草になっています。


新聞コピー

 
注目をあびたウインドウは東京でみた佐藤兄弟商会の優れた謄写印刷の作品に感化されたようですが、この頃、年賀状のデザインサンプルを作成して受注を開始しました。
斬新なデザインや洗練された用紙の選定が人気をよび、デザイン集は全国各地に販売されました。戦時中は特殊技術者として、八日市飛行場で要図や製図を担当し、店舗は軍需作業所となりました。
戦後は、ヤマト洋裁学院の運営に関わり、いまでいうカルチャースクールの展開や外映研究会、彦根文化同盟など地域の文化事業に積極的に参加し、サンライ ズの店内は町のサロンを呈する状態となっていました。豊秀が地域の文化活動に熱中してきた頃、謄写印刷に替わって台頭してきたのがタイプオフセット印刷です。謄写印刷への情熱を持続しながらも、事業の安定化のために時代の要請に応えるべく、昭和35年(1960)には、タイプオフセット印刷に完全切り替え ました。この転身が、後に文字を主体とした印刷会社、さらには出版への展開の発火点となりました。
 

●自費出版から地方出版へ

 
印刷業界の技術革新は高度経済成長の時代と呼応して、めまぐるしく進展してきました。当社でも、ワープロの導入から、DTPへの積極的な転換をはかり今日にいたっていますが、一方で昭和51年(1976)に地方部を開設して、自費出版の受注への取り組みを開始しました。
自費出版の展開はやがて地域の出版を始める大きな契機となり、平成元年(1989)に創刊した地域情報紙「DUET」の発行はやがて企画出版を行う基盤 となりました。平成5年(1993)には図書コードを取得して、滋賀の自然・文化・歴史を伝える「淡海文庫」シリーズの発行を開始しました。現在では51点のシリーズ本が誕生しています。
サンライズの仕事は一つひとつオーダーメイドで心を込めて行われています。創業者が常に口にしていた「少しでも喜んでいただけるために精一杯の仕事をす ること」への執着を忘れることなく、お客様にご満足いただけることを最大の喜びと感じ続けていくことがサンライズの精神です。すばらしい湖国「滋賀」の素敵をより多くの方にお伝えするという使命感をもって、ひたすら謙虚に歩み続けていきたいと念じています。
 
1930 岩根豊秀が坂田郡鳥居本村で謄写印刷業「サンライズスタヂオ」を創業
1938 彦根市芹橋9丁目に店舗を移転。謄写印刷の受注と謄写印刷機材の販売および謄写印刷講習会を各地で開催し、滋賀県下に謄写印刷の技術を普及。
1960 タイプオフセット印刷を開始
1973 地方部を開設、高齢者向け雑誌に広告を出し、自費出版の受注を展開。
1979 鳥居本町(現在地)に本社工場を新築移転。旧店舗をプリントショップとしてパーソナルユースの受注をおこなう
1980 地方部を出版部と改称
1981 岩根豊秀の死去に伴い岩根順子が代表となる
1982 サンライズ印刷株式会社を設立(資本金200万円)
1983 ワードプロセッサーを導入
1984   電子組版システム導入
1987 旧店舗で出版ギャラリー開設。ジャコムスグループを設立し、年賀状受注の広域展開。
1989 情報誌『DUET』の創刊
1993 図書コードを取得し、本格的に出版事業を開始
1994 「淡海文化を育てる会」の発足と淡海文庫の創刊。資本金500万円に増資
1995 株式会社ビワローブ(プロバイダ)の設立に参画。資本金1000万円に増資。自社のH.Pサイト開設
1996 DUETネット版を2月よりH.Pにアップ
1997 自費出版ネットワークの設立に参画する。岩根順子が滋賀県ブルーレーク賞受賞
1998 CTP印刷を開始
1999  『淡海の博物館』がジャグラ作品展で中小企業長官賞受賞
2000 『滋賀県建設業協会50年記念誌』がジャグラ作品展で労働大臣賞受賞。日本書籍出版協会京都支部に加盟
2001 書籍のネット販売、biwa-cityで開始
2003 サンライズ出版株式会社へ社名変更。資本金3000万円に増資
2004 『江戸時代の科学技術』がジャグラ作品展で厚生労働大臣賞受賞。近江旅の本シリーズ創刊
2006   版元ドット・コムに入会
2007 創業者岩根豊秀の生誕100年を記念して「岩根豊秀の仕事場展」を滋賀県立近代美術館などで開催
2008 びわ湖の森の生き物シリーズ創刊。
2009 滋賀県立大学環境ブックレットシリーズ創刊。プライバシーマーク使用認定を受ける(16190156(1))
2010 創業80年記念出版『近江の祈りと美』を発刊。電子書籍の発売開始。近江の祭礼行事シリーズ創刊。『新修彦根市史』第10巻景観編受注(2013年第12巻便覧年表までの3巻制作)
2011  『昭和17年、戦時学生の日誌』がジャグラ作品展で経済産業大臣賞受賞
2013   淡海文庫50号発刊。情報紙「DUET」を滋賀県博物館協議会と提携発行
2016  滋賀大学、滋賀県立大学と「おうみ学術出版会」創設。琵琶湖博物館ブックレット創刊。岩根順子、図書出版で滋賀県文化功労賞受賞
2017 『再考ふなずしの歴史』が第30回地方出版文化功労賞奨励賞受賞
2018 平成30年度「滋賀の研究書の出版により地域文化活性に寄与した」と京都新聞大賞文化学術賞受賞
2020 創業90年を迎える。記念出版『近江の画人』発行

●主な受賞歴
  • 淡海文庫の創刊が滋賀県のイメージアップ戦略に貢献した理由で1997年、岩根順子が滋賀県知事よりブルーレーク賞を受賞
  • 平成12年ジャグラ作品展開発開拓部門で 『淡海の博物館』が中小企業長官賞を受賞。ワンソースマルチユースの展開事例の評価を受ける。
  • 平成13年度ジャグラ作品展業務印刷部門 『滋賀県建設業協会50年記念誌』が労働大臣賞を受賞。企画の斬新さ、編集内容が高い印刷技術が評価を受けた。
  • 自費出版ネットワーク共同企画「100万人の20世紀シリーズ」第1作『北近江 農の歳時記』が第5回日本自費出版文化賞(平成14年)で最優秀賞
  • 平成16年度ジャグラ作品展業務印刷部門 『江戸の科学技術―国友一貫斎から広がる世界―』が厚生労働大臣賞。読みやすいレイアウトと印刷の精度が評価された。
  • 平成19年度ジャグラ作品展開発開拓部門 絵本『ひこねの よいにゃんこの おはなし』の展開事例が厚生労働大臣賞。書籍から広がるグッズ展開手法とデザイン力が評価された。
  • 平成20年度ジャグラ作品展出版部門で『岩根豊秀の仕事場-孔版画が映し出す湖国のモダニズム-』が特別賞。孔版印刷をオフセットで再現しながら地方都市の昭和の時代を表現していることが評価された。
  • 平成22年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『昭和17年、戦時学生の日誌』が経済産業大臣賞(最高賞)。著者の熱意に応えるための技術と工夫が評価された。
  • 平成23年度ジャグラ作品展開発・開拓・営業部門で『浅井三姉妹を歩く』などが日本プリンティングアカデミー学校長賞。大河ドラマ「江」放送決定後の絶え間ない多様な戦略が評価された
  • 平成23年度ジャグラ作品展業務用印刷部門で『新修 彦根市史(景観編)』が厚生労働省職業能力開発局長賞。ビジュアルな内容を効果的に表現するためオールカラー並製本とし、450点余りの写真を見やすくレイアウトしたことが評価された
  • 平成24年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『近江学 第5号』が経済産業省商務情報政策局賞
  • 平成24年度ジャグラ作品展業務用印刷部門で『新修 彦根市史(民俗編)』が株式会社印刷之世界社賞
  • 平成25年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『秀吉に備えよ!! 羽柴秀吉の中国攻め 』など長浜城歴史博物館との取り組みが日本印刷産業連合会会長賞
  • 平成26年度ジャグラ作品展宣伝印刷部門で『情報誌MEET三成』、Facebook三成会議などが全国中小企業団体中央会会長賞
  • 平成26年度ジャグラ作品展業務印刷部門で『近江商人ってな~に? 子どものための近江商人図録 』が印刷タイムス株式会社賞。博物館と企業と発行元との「三方よし」の取り組みが評価された
  • 平成28年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『石を投げるな ことわざ、伊・独・英 併記手帳 』がジャグラ会長賞
  • 平成29年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『里山料理ノオト』が印刷時報株式会社賞
  • 平成29(2017)年、『再考ふなずしの歴史』が地方出版文化功労賞奨励賞
  • 平成30年度ジャグラ作品展出版印刷部門で『必見!関ヶ原(日本語版/英語版)』が全国中小企業団体中央会会長賞
  • 平成30(2018)年度京都新聞大賞「文化学術賞」受賞。滋賀の研究所の出版により地域文化活性に寄与したことが評価された
  • 令和2(2020)年、『信仰と建築の冒険』が第33回地方出版文化功労章を受賞
淡海の博物館滋賀県建設業協会50年記念誌北近江 農の歳時記江戸時代の科学技術ひこねの よいにゃんこの おはなし昭和17年、戦時学生の日誌

■サンライズの周辺事業

○淡海文化を育てる会

民俗学者橋本鉄男(1917~1996)氏の提唱で、近江の自然・歴史・文化全般を通じた一般教養書として「遠くを近く見、近くを遠く見る」視点の淡海文庫を発行し、このシリーズを長く継続的に発行していくための購読会員組織として平成6年に発足。会員は、4000円の会費で3冊の淡海文庫の新刊配本を受けることができる。さらに講演会や近江歴史探訪ツアーを開催している。
1995年に近江歴史回廊協議会から協議会が策定した近江歴史回廊の10コースのガイドブックの企画・編集・制作・販売を依頼され、『近江戦国の道』にはじまり、2004年3月発行の『近江商人の道』でシリーズ本8冊を刊行。

  • 代表世話人 太田浩司(元長浜城歴史博物館館長)
  • 会員数   140名
  • 事務局   サンライズ出版内
〈淡海文庫の発刊趣旨〉

「近江」とは、大和の都に近い大きな淡水の海という意味の「近(ちかつ)淡海」から転化したもので、その名称は「古事記」にみられます。長い時代湖国は、その名称を冠していましたが、今日、「近江」でなく、「淡海」の文化を考えようとする機運が生まれて きました。
これは、まさに滋賀の熱きメッセージを自らが伝えようとするものであります。かつて大和の都から見えていた湖国でなく、大きな湖の周囲に暮らす人々が独自の文化を築き、生活を営んできた姿を、自分たちの言葉で語り伝えていこうとする姿勢だと考えます。
豊かな自然の中での生活、先人たちが築いてきた質の高い伝統や文化を、今の時代に生きるわたしたちの言葉や表現で、新しい価値を生み出し、次の世代へ引き継いでいくことを目指し、まさに「現代の語り部」として、感動を形にそしてさらに新たな感動を創りだしていくことを目的として「淡海文化を育てる会」の設立を決意しました。
築き上げられてきた歴史や伝統文化をみつめつつ、豊かな自然の恵みに感謝し、今日の湖国を考え、新しい明日の文化を創るために「淡海文庫」を発行し、各方面の人々がともに持てる力を結集して、より豊かな湖国の文化の醸成を目指そうとします。
 

淡海文化を育てる会についてより詳しく↓

淡海文化を育てる会
 

○NPO法人三方よし研究所

 
サンライズが最初に市場に向けて発行した書籍が『近江商人列伝』でした。ちょうど滋賀県が滋賀の無形文化財ともいえる「近江商人の理念」を顕彰しようとしていたときのことです。以来、近江商人の経営理念に関する書籍はサンライズの柱となってきました。さらに「近江商人」共通の永年である三方よし (売り手よし、買い手よし、世間よし)は,CSR(企業の社会的責任)の源流であるといわれ、現代社会で注目されています。
NPO法人三方よし研究所は、近江商人の経営理念を広く普及啓発することを目的とした団体で、事務局はサンライズ出版内にあります。
 
財団法人 滋賀県産業支援プラザ内「三方より理念実践企業紹介」にてサンライズ出版が紹介されました。
三方よし理念実践企業紹介

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