近江旅支度
2009年 10月 30日

鳥居本に残る「反本丸」の版木

 江戸時代、幕府は生牛馬屠畜を禁止し、庶民もまた肉に対して禁忌意識を持っていましたが、彦根藩は公然と牛肉の味噌漬けや干し肉を作り将軍家などに献上しています。そして、彦根藩士によって牛の内臓で調合し作られた「反本丸」という強壮剤は広く販売されていましたが、鳥居本での販売の形跡が伺える版木が残ります。詳細は調査の結果を待たないと何ともいえませんが、近江牛に関連する事実が鳥居本にあったようです。

 
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