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トンボと企業と生物多様性
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トンボと企業と生物多様性

生物多様性びわ湖ネットワーク
判型 A5判 128ページ
ISBN 978-4-88325-863-5 C0345
刊行年月日 2026年02月10日
書店発売日 2026年02月10日
本体価格 1,800円+税
税込価格 1,980
内容紹介

「企業・行政・地域・専門家が一体となり、滋賀県の生物多様性保全に挑む生物多様性びわ湖ネットワークの取り組みは、全国に誇れる先進的なモデルです。」(日本トンボ学会会長 苅部治紀)――外来種が侵入しにくい企業の敷地内には、予想以上に希少なトンボが数多く生息している。敷地内の生息調査と環境整備にはじまり、滋賀県内各地のトンボ調査、博物館と連携した展示や報告など、県内に事業所を置く企業メンバーによる10年にわたる活動を紹介。

目次
はじめに
プロローグ 生物多様性びわ湖ネットワークの設立

第1章 メンバー企業の取り組み
1 ダイハツ工業の取り組み
2 ダイフクの取り組み
3 旭化成の取り組み
4 積水樹脂の取り組み
コラム 生物多様性の保全に向けた取り組み
5 トンボの保全活動で見えてきた企業の凄さ

第2章 滋賀県内各地でのトンボ調査
1 なぜ指標種にトンボを選んだの?
2 トンボのすごさと滋賀県のトンボの現状
3 まずはこのトンボを知っておこう!
4 高島市でのヒメサナエ・グンバイトンボ調査
5 幻のムカシトンボを探しに
6 びわ湖バレイでのアキアカネ調査
7 県内のトンボ調査
コラム 減り続ける湿地

第3章 トンボ調査結果の発信
1 琵琶湖博物館での活動展示
2 インスタグラムの活用とトンボフォトコンテスト開催
3 協働が実らせた受賞への歩み
4 伊吹の子供たちに 伊吹薬草の里文化センター
5 多賀町立博物館との連携
6 日本トンボ学会大会での発表

エピローグ 保全のための新たな取り組み
おわりに
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前書きなど

 子供の頃、遊びと言えば自然の中がフィールドであり、野山を駆け回り、川を渡り、海に潜り、いろいろな生き物たちと触れ合うのが当たり前の世界でした。住宅街の公園にもチョウやトンボ、名前も知らない甲虫や草花など、たくさんの生き物たちがいて、ワクワクしながら探し、ドキドキしながら触る、その体験を友達や家族と話すことが楽しいと感じる瞬間が、とても幸せなことだと感じていました。  そうした子供の頃の世界観も、大人への成長の経過とともに、自然に対する価値観は少しずつ変わり、気が付けば社会を豊かにする文明視点が価値観の中心となり、社会の豊かさを満喫しながら、もっと便利で安心して暮らせる世の中でありたいと願い、社会の一員として貢献していく日々を送る中、ふと周りを見渡すと、子供の頃、一日中駆け回った里山や土の匂いがした湿地、のぞき込むのに勇気が必要だった溜め池は少なくなり、どこにでもいたタガメやゲンゴロウ、イモリやクワガタはペットショップで見かけるようになりました。  わずか数十年の経過で、目に見える社会は大きな変化を遂げ、社会の変化とともに自然界も変化をしています。  かつての高度経済成長期の開発や、近年の里地里山の管理不足、外来種の侵入などの急速な変化により、生態系が失われるとともに、地球温暖化にともなう、豪雨や猛暑日の発生頻度が増加し、災害リスクもますます高まっています。  気候変動や地球環境の急速な変化が、生物多様性に深刻な影響を及ぼしています。生物多様性の保全は全世界で取り組むべき重要な課題となりました。  地球の誕生から46億年、誕生した生物たちの99%は絶滅したと言われています。  生物の多様性は、私たち人類にとって、食料、エネルギー、薬品など、健康や生活の維持に欠かせない存在であり、その大部分は完全に代替することはできないと言われています。  私たち生物多様性びわ湖ネットワークのメンバーは、生き物たちの専門家でもなければ、政策を決める役人でもありません。企業活動の中で、社会から求められる課題に向き合いながら、地球上で共存する生物の一員として、生物多様性保全に取り組んでいます。

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著者プロフィール
生物多様性びわ湖ネットワーク(セイブツタヨウセイビワコネットワーク)

 滋賀県に事業所を置く企業が中心となり、滋賀県らしいトンボをテーマに、生物多様性の保全を目指し、専門家を含む自治体や、地域のさまざまな主体と連携の輪を広げ、楽しみながら取り組むための、連携プロジェクト「トンボ100大作戦~滋賀のトンボを救え!~」を展開しています。  2025年12月現在、旭化成株式会社、積水樹脂株式会社、ダイハツ工業株式会社、株式会社ダイフクの4社の参画企業と5社のサポート企業とともに活動中。  2021年、「日本自然保護大賞」の教育部門大賞を受賞。

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