滋賀の暮らしと食

滋賀の暮らしと食 昭和30年代の生活に関する調査より

滋賀の食事文化研究会 編
四六判 368ページ 上製
ISBN978-4-88325-742-3 C0039
奥付の初版発行年月:2021年10月
書店発売日:2021年10月15日
在庫あり
4000円+税

内容紹介

いまこそ環境共生型の伝統的な暮らしと食のスタイルから学ぶべきことは多い。──食品スーパーはなく、ほぼ地産地消が実践されていた昭和30年代の暮らしと食に焦点をあて、奥永源寺や朽木の山村、琵琶湖や内湖に面した半農半漁の村など、滋賀県内8地域で聞き取り調査。多様な湖魚・山菜・果実・獣肉などの調達、穀類・野菜類の栽培・加工・保存のようすを記録。

目次

はじめに
第1章 「滋賀の暮らしと食」その背景と特徴を探る
第2章 湖北の暮らしと食
第3章 奥永源寺の暮らしと食
第4章 安土の暮らしと食
第5章 野洲の暮らしと食
第6章 甲賀の暮らしと食──小佐治集落を中心に
第7章 伊香立の暮らしと食──生津集落の調査を中心に
第8章 志賀の暮らしと食
第9章 朽木針畑の暮らしと食
あとがき

前書きなど

 滋賀県の中心にある琵琶湖と、それを取り巻くように広がる田畑や山々からもたらされる多様な食材が組み合わさった料理、年中行事と深く結びついた料理など、いわゆる伝統食が滋賀の人々の暮らしの中で受け継がれてきました。
 本書は滋賀の食事文化研究会の食調査部会が、昭和三〇年代の暮らしに焦点を当て、八地域の人々の暮らしと食の聞き取り調査を中心に一〇年間にわたって調べた成果をまとめたものです。
 ここに記録された滋賀の原風景ともいえる当時の人々の暮らしの中では、料理だけでなく食材の調達や栽培、加工、保存などの食に関する事柄や、食を通した人々の結びつきが、今以上に大きかったことがうかがえます。そして本書が、食を通して受け継がれてきた、生きるための知恵や技を、これからの私たちの生活に生かす一助になることを願っています。
 本書の調査執筆にあたり、聞き取りや資料の収集に各地域の多くの方々のご協力をいただきました。ここに厚くお礼申し上げます。
  滋賀の食事文化研究会 会長 桑村邦彦

著者プロフィール

滋賀の食事文化研究会(シガノショクジブンカケンキュウカイ)

 滋賀の食事文化研究会は1991年3月に発足し、2021年で30周年を迎えた。滋賀の食に関心のある人なら誰でも入会できる「任意団体」で、会員110~120名、多彩なメンバーに支えられ、2か月に1回の頻度で例会を開催、会報は現在181号まで、年報は第29号まで発刊してきた。
 編著として、『ふなずしの謎』、『お豆さんと近江のくらし』、『くらしを彩る近江の漬物』、『近江の飯・餅・団子』、『湖魚と近江のくらし』、『芋と近江のくらし』、『つくってみよう滋賀の味』、『食べ伝えよう滋賀の食材』、『クックしが』(いずれもサンライズ出版刊)などがある。
 2021年度には滋賀県立琵琶湖博物館と共催で企画展『湖国の食事』を開催。

   

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