リサイクル・ペーパー・アート入門

リサイクル・ペーパー・アート入門 以塵為麗の世界への誘い

山仲 良隆, Jason Pellerin 英訳
AB 32ページ 並製
ISBN978-4-88325-512-2 C0071
奥付の初版発行年月:2013年07月
書店発売日:2013年07月22日
在庫あり
840円+税

内容紹介

地域でエコ資源活動を推進してきた著者が、青少年のための科学の祭典で試みたことを契機に古紙再生した紙簾づくりをアートの世界にまで広げたその実践活動を通じ、誰もが手軽にできるリサイクル・ペーパー・アートの世界へ誘う入門書。たんに省資源・省エネの視点だけでなく芸術的な作品づくりにまで追求する著者の真摯なそして鋭い感性が伝わる。「以塵為麗の世界」がリサイクル・ペーパー・アートであるという言葉は、浄土宗の住職ならではといえる。

目次

古作品ギャラリー(1)
作品ギャラリー(2)
今なぜ『リサイクル・ペーパー・アート』なのか?
〔以塵為麗の世界への誘い〕について
〔リサイクル宣言〕
用具・用品
材料(古紙)
図解・制作の手順
漉き枠を作る
パルプを作る
古紙の種類と「リサイクル・ペーパー」のサンプル
クッキー型を使って描く
紙型を使って描く
漉き枠も型も使わずに描く
『リサイクル・ペーパー・アート』こんなことも!
Q&A
制作した人、観賞した人の感想
あとがき

前書きなど

今なぜ『リサイクル・ペーパー・アート』なのか?

古紙で描く美術作品を、ここ十数年追求してきました。
 それは、地球資源の枯渇・環境破壊など、資源とエネルギーの大量消費の問題は、21世紀に生きる我々の共通の課題でありながらも「現代社会の隅々にまで生き方として浸透しているだろうか」という疑問が頭を離れないことでした。
 日本における環境関連の技術革新は、世界的にも高い水準にあり日常生活の中でも、その変化は目ざましく進んできています。
 私の関心のある「アート」の分野では、材質等の多様化と新素材が次々と開発され、加えて作品が大型化、多様化しています。資源とエネルギーの大量消費の方向は、産業界との取組とは無縁のようにも感じるのですが、見当違いでしょうか。
 そこで発想を大転換し、極限までエコロジーを追求したゼロから出直したアートの表現は不可能なのだろうか。塵として捨て去られる古紙等を使って、アートにまで高めることはできないだろうかと、十数年の試行錯誤を経てどうにかその表現の可能性がみえてきました。
 これが『リサイクル・ペーパー・アート』なのです。
 必要な材料とエネルギーは、広告等の古紙と水、ミキサーを回して古紙をパルプに戻す最小限の電気エネルギーだけなのです。
 この本に『リサイクル・ペーパー・アート』と銘打った理由なのです。
 本書では、『リサイクル・ペーパー・アート』の楽しみ方を大型作品の紹介と、はがき版の作例、用具・用品、制作手順の図解、数種の表現方法を写真を入れて分かり易く解説しました。
 また、これに係わった小学生から大人までの、生の声をお読みいただいて、その楽しさを感じていただければ、嬉しく思います。
 幼児から高齢者まで気軽にやってみていただいて、塵は邪魔なものという常識を転換し、地球の資源問題を身を以て感じ、行動できる生き方へと転換してくださるきっかけになれば、これに勝る喜びはありません。
 では、『リサイクル・ペーパー・アート』を、大いにお楽しみください!!!
 なお、パルプを使って絵を表現する「パルプ絵」は、既に多くのアーティストが取り組まれてきました。この分野の中の一つの行き方であることを
付記しておきます。

   

コメントはまだありません

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。

所属シリーズ・ジャンル

その他
ページの上部へ