湖と山をめぐる考古学
A5判 458ページ 上製
ISBN978-4-88325-399-9 C3021
奥付の初版発行年月:2009年09月
書店発売日:2009年09月15日
在庫あり
滋賀県立琵琶湖博物館の設立準備にあたり民俗資料・文献資料の整理に携わった著者が、専門の考古学的視点で、中近世、近現代まで連綿と続く琵琶湖=湖【うみ】と山に関わるさまざまな歴史事象を考察。
序章 考古学と民具・博物館
第一部 湖の考古学
第一章 湖底遺跡
第一節 琵琶湖の水没村伝承
第二節 琵琶湖湖底遺跡の調査と展示
第三節 余呉湖の歴史環境と埋没林
第四節 松原内湖の歴史的意義
第二章 湖上交通と治水・利水
第一節 琵琶湖の湖上交通史
第二節 丸子船の復元・展示と保存
第三節 琵琶湖の浦・湊・津
第四節 琵琶湖洪水対策と運河構想の歴史
第五節 川と池の竪樋
第二部 山の考古学
第一章 城郭
第一節 小谷城とその支城の体系的構造
第二節 佐和山城にみる交通史的意義
第三節 湊をめぐる城館と山城
第四節 近江城郭研究の現状
第二章 山寺と信仰
第一節 伊吹山・霊山の山岳寺院研究
第二節 弥高寺跡の史的評価
第三節 近世山岳寺院の一様相
第四節 上平寺城山岳寺院論
第五節 一字一石経塚の意味
第三部 アジアの湖と博物館
第一節 琴湖と琵琶湖の比較文化
第二節 琴湖の遺跡保護と博物館の設立
第三節 トンレサップ湖の歴史的意義
第四節 東南アジアの稜堡と博物館戦略
おわりに アジアから琵琶湖へ
図表出典
初出一覧
索 引
1955年 滋賀県彦根市生まれ。1979年 岡山大学法文学専攻科史学専攻考古学コース修了。岡山県総務部県史編纂室、滋賀県教育委員会文化財保護課を経て、現在、滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員・研究部長。考古学専攻。第22回ハン六文化振興財団学術賞受賞。博士(人間文化学)。
主な著書・論文
「美作における中世山城について」『考古学研究』第26巻第3号、1979年。
「前期古墳の副葬品配置」『考古学研究』第27巻第3号、1980年。
『丸子船物語』(編著)、サンライズ印刷出版部、1997年。
『信長 船づくりの誤算─湖上交通史の再検討─』、サンライズ出版、1999年。
『琵琶湖をめぐる古墳と古墳群』、サンライズ出版、2007年など。
コメントはまだありません。