つづら折り回想記 望郷 北の大地
青山 江美
| 判型 | A5 158ページ 並製 |
|---|---|
| ISBN | 978-4-88325-453-8 |
| 刊行年月日 | 2011年06月17日 |
| 書店発売日 | 2011年06月17日 |
| 本体価格 | 1,400円+税 |
| 税込価格 | 1,540円 |
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品切
内容紹介
平成18年、89歳で逝去された青山江美さんが残した10冊のノートに記述された回想記をご子息の信義さんが、記載内容の追跡調査と現状を確認する旅から始まり、江美さんの生前に親交のあった人々の証言や足跡を訪れ、回想記を編集。
京都に生まれ、4歳で実父と死別後、母と二人で北海道に亘り、池田町で呉服店を開業した母の豪胆かつ快活な十勝平野の中での生活のようすが活写される。この時期に著者の精神醸成が育まれ、青山新平氏と結婚後も北海道で呉服店を切り盛りしながら5人の子どもを育てる。戦時下では呉服店を閉め、幕別(まくべつ)村のベニヤ工場の社宅生活が始まり、ここで空襲に出会う。戦後の混乱期に5人の子どもを抱え、主人の郷里、豊郷に戻り、新たな生活が始まった。
同時期、多かれ少なかれ人々の苦難の生活があったが、著者もその母も、苦境に立たされるほど、余計に勇気を出し、苦境のめげることなく、かえってバネとしてたくましく生きてきた様子が、全編を通じて清々しい。母娘とも深い信仰心に育まれてきたその精神的土壌から生まれる芯の強さが感じられる。
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