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地学団体研究会機関誌「そくほう」835号で『琵琶湖西岸デルタの地学』が紹介されました

お知らせ

 本書を手にしたとき、まず内容豊かな巡検案内書という印象を受けた。しかし、読み進めるうちに、それだけにとどまらない内容をもつことがわかってくる。クリーム色を基調とした表紙には、デルタに関係するさまざまな言葉が一枚の絵の中にちりばめられている。「デルタの地学」という題とあわせて、専門的な内容を扱いながらも親しみやすく、手に取りやすい装丁である。…
…評者自身は、琵琶湖の水位変動とデルタ地形の発達との関係に、とくに興味を引かれた。湖水位の昇降にかかわらず、デルタは常に存在していたのだろうか。それとも、水位変動に応じて、その形態や発達のしかたを変えてきたのだろうか。…
…本書を読みながら、関心の置き方によって、同じ湖岸やデルタにも異なる姿が見えてくることを改めて感じた。地図や写真を手がかりに現地を歩くことで、書物の上だけではわからなかった地形や地質の特徴に気づくことも少なくないだろう。
 本書は、琵琶湖西岸のデルタを訪ねる際の案内所として役立つだけでなく、現地で地形や地質を見る楽しさを伝える一冊でもある。まず本書を手に取り、地図や写真を見ながら現地を歩いてみるのもよいだろう。…

地学団体研究会機関誌「そくほう」835号 本のあんない
東京支部 井内美郎氏(早稲田大学名誉教授)