2020年 10月 09日

小倉榮一郎著『近江商人の理念 近江商人家訓撰集 増補版』が毎日新聞で紹介されました

 
▼中村治兵衛宗岸・伊藤忠兵衛ら/近江商人の理念詳しく/彦根の出版社、増補版を発刊
 
…… 
 著者の故・小倉栄一郎氏(1924~92年)は滋賀大経済学部長などを務め、近江商人のモットー「三方よし」を広く紹介したことで知られる。今回は2003年の初版同様、「近江商人の発祥とその系譜」から始めている。発祥地ごとに「高島商人」「八幡商人」「日野商人」「湖東商人」と4分類。薬や麻布を行商し、北関東で醸造業に転じた日野商人など、それぞれの特徴を記述。また近江は天領や他国の飛び地領などが多く、交易と地場産業が早くから発達したと歴史的背景にふれている。
 
 続いて麻布商の中村治兵衛宗岸(1685~1757年)が子孫に「三方よし」を指示した遺言状の写真を掲載。さらに、伊藤忠商事や丸紅を興した伊藤忠兵衛▽江戸・日本橋に大店(おおだな)を構え萌黄色(もえぎいろ)の蚊帳を考案した西川甚五郎▽てんびん棒を肩に商圏を広げ、修身教科書の題材にもなった高田善右衛門――など各商人のプロフィルを新たに加えている。(毎日新聞2020/10/09
 
近江商人の理念 近江商人家訓撰集 増補版
ISBN978-4-88325-687-7
 

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