2020年 7月 17日

仏教タイムスで、疫病退散!角大師ムック編集部編『疫神病除の護符に描かれた元三大師良源』が紹介されました

 
▼新型コロナウイルスの感染拡大を受け、疫病退治の妖怪神アマビエが流行し、厚生労働省のPRにも使用されたのは記憶に新しい。そこで仏教界で疫病退治のご利益といえば、もちろん元三大師良源であろう。角の生えた鬼の姿「角大師」の護符に描いたものは、今でも全国各地の天台系寺院で授与されている。良源と民間信仰の魅力にフルカラーで迫った1冊。
 
 長浜城歴史博物館の福井智英学芸員の護符コレクションが興味深い。大原三千院は「愛嬌のある表情」、西教寺は「甘いマスクのジャニーズ系」と、角大師のシルエットもさまざまで、これは確かに集めたくなる。良源もかなりの美男子だったため、宮中の女官の目を逃れるために敢えて鬼の面を着けていたという逸話なども紹介される。霊力が高いだけでなく、持戒にも優れていたのだ。
 
 良源の生誕地である玉泉寺(長浜市)については吉田慈敬住職が執筆。同寺には今でも、家の新築や縁談など人生の節目に「お大師様にお伺いを」と人々が足を運ぶ。疫病により混迷する世の中に、大師信仰の役割は大きい。(A5判・36頁・価900円+税)。(仏教タイムス2020/07/16)‬
 
疫神病除の護符に描かれた元三大師良源
ISBN978-4-88325-693-8
 

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