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安佛久夫

わたしの出版体験
続 ふるさと本庄

「編集特別委員 安佛(あんぶ つ)久夫さん〈滋賀県彦根市〉

前回の発行から20年余り、昭和30年代の暮らしを聞き取りした続編を制作中。

――平成6年(1994)発行の『ふるさと本庄』に引き続き、今回の続編も弊社にご依頼いただきありがとうございます。
「編集にあたっては、今回も適切なアドバイスを御社からいただき助かりました」
――20年余りを経て制作を進めておられる続編はどのような内容なのですか?
「私は前回も事務局で関わらせてもらったのですが、その時の方針は史実かどうかを吟味して確実なものだけを掲載するというものでした。今回は川嶋自治会長の熱き思いもあって、語り継がれてきたことや個人の記憶として残る体験などを中心にまとめることにしました」
――どのように原稿作成は進められたのですか?
「まず、昨年6月から8月にかけて、80歳以上、70歳以上、65歳以上というように年齢別で《お話を聞く会》を開催しました。食生活や冠婚葬祭、遊びのことなどを話してみると、わずかな年齢の差で体験が異なったり、愛知川の上(かみ)の方の組と下(しも)の方の組では違ったり、気づかなかった発見がありました。語り合えて楽しかった、この会だけでもやった価値があったと言われたほどです」
――編集委員には、30〜40代のお若い方もいらっしゃるそうですね。
「過去を学び、次の世代に受け継いでもらうために、幅広い世代で構成しました。それに、若い人の方がパソコンに慣れていて、整った原稿をつくってくれます。その分、制作費を抑えることができましたね(笑)」

表紙のデザイン案を検討中の編集特別委員の皆さん
表紙のデザイン案を検討中の編集特別委員の皆さん。右から2人目が安佛さん

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