琵琶湖の漁業 いま・むかし

琵琶湖博物館ブックレット 4
琵琶湖の漁業 いま・むかし

山根 猛
A5判 118ページ 並製
ISBN978-4-88325-616-7 C0362
奥付の初版発行年月:2017年07月
書店発売日:2017年07月10日
在庫あり
1500円+税

内容紹介

太古から琵琶湖は、周辺に暮らす人々にとって欠くことのできない動物性たんぱく質食料である魚介類の供給源だった。漁具・漁法が多様化する一方、消費地の嗜好に合わせ、漁獲される魚種はフナやアユ、シジミなどに限定されていった。流通・縄文時代早期(6500年前)の遺物や中世以降の絵画・文字記録などをもとに、網漁やエリなどの漁労技術と主要な魚種の変遷をたどる。

目次

プロローグ
第1章 縄文時代
   動物性たんぱく質食料としての魚介類/漁業の始まり/漁労技術/漁業で用い
   られた漁具/琵琶湖 ―魚介類資源の供給源/コイ科魚類の積極的な利用/
   岩手県萪内遺跡の簾立てのエリ跡/エリ・ヤナの存在 ―その可能性/漁労に
   使用された漁具・漁法/水面下に鉛直展開される網様漁具の可能性/操業方
   法・漁場/コイ・フナと網漁具/ビワマスの捕獲/ビワマスと固定漁具/
   絶滅種と漁労
第2章 弥生時代
   漁具・漁法 ―陥穽具― の展開/陥穽具と漁労活動 ―エリ・ヤナ漁―/
   準構造船の出現と漁労活動
第3章 古墳時代以降古代まで
   土錘の多様性から見た漁労活動/漁獲種の多様化と漁労活動/古代の漁業と
   漁獲種/御厨の設置と漁労活動/魚介類の流通/都における魚介類の消費/
   御厨と漁業/田上の網代 /淡水魚類の取引状況
第4章 中世
   魚類消費と漁法の分化/漁業者と漁具・漁法/漁獲と漁具漁法の多様化/
   近江の特産物 ―フナ―/漁場紛争/魚介類の消費動向/信長の家康饗応膳
   に供されるコイ・フナ
第5章 近世
   網漁業の隆盛/漁獲魚種の増加/漁場管理/漁具・漁法の変遷/淡水魚類と
   海水魚類
第6章 近・現代
   琵琶湖漁業の生産動向 /アユの漁獲と漁具漁法/エリ漁業・魚・人/エリ
   構造・素材の変遷/エコトーンとエリ漁法/エコトーンの環境と漁獲/魚介
   類の消費/琵琶湖産魚類の行動と漁業 ―最新の研究成果 /エリの漁獲を通
   して見たエコトーンの現状
エピローグ

   

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