少年の眼に映った満州

少年の眼に映った満州 鞍山・七嶺子村の出来事

手島 清美
A5判 196ページ 上製
ISBN978-4-88325-586-3(4-88325-586-7) C0095
奥付の初版発行年月:-0001年11月
書店発売日:2015年12月29日
品切(絶版)
1800円+税

内容紹介

満州の“鉄の都”鞍山に移り住んだ僕たち家族5人。家は3階建てアパート、愛犬はベローとアミー、楽しいことの連続だった暮らしが、昭和19年7月、B29の空襲により一変する。二度も敵軍から脱走して戻ってきたお父ちゃん、栄養不足から死んでしまった弟、敗戦後も武装解除せずに山中に隠れた一部の日本兵と八路軍の戦闘に一般人も巻き込まれた七嶺子村事件、身を挺して僕たち一家を助けてくれたレンさん、ようやく実現した日本への引揚げ──。70年前、少年だった「僕」の語りによる、かつてない満州体験記。

目次

まえがき
1 鞍山と昭和製鋼所の歩み
2 満州へ
3 鉄の都・鞍山
4 港町・営口
5 ベローとアミー
6 空襲だーっ
7 七嶺子村へ疎開
8 日本の敗戦
9 お父ちゃんの復員
10 手島二等兵の脱出行 その一
11 千山事件(七嶺子村事変)
12 手島二等兵の脱出行 その二
13 再び鞍山へ(レンさん一家の献身)
14 ソ連軍の進駐・撤退と鞍山争奪戦
15 困窮と弟の死
16 引揚げ
17 帰国、そして故郷福山へ
あとがき

前書きなど

 この本は、息子と娘の求めに応じて、旧満州の鞍山における私の少年時代の体験をまとめたものです。当時、私は満六歳から九歳くらいの期間で、およそ七十年も前の出来事です。息子と娘は、私がまだ若い時、その頃の想い出話をポツリポツリと話していたのを覚えてくれていたのでしょう。自分たちの子供、つまり私の孫たちに伝えたいと思ってくれたようです。(抜粋)

   

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