琵琶湖ハッタミミズ物語

びわ湖の森の生き物
琵琶湖ハッタミミズ物語

渡辺 弘之
四六判 160ページ 並製
ISBN978-4-88325-579-5 C0345
奥付の初版発行年月:2015年09月
書店発売日:2015年09月15日
在庫あり
1600円+税

内容紹介

ぶら下げた状態での日本記録は92cm。日本最長のミミズ、ハッタミミズは、石川県の八田村(当時)で発見されたが、狭い地域にしか分布しないことから鎖国時代に密貿易船が東南アジアから運んできた外来種ではないかとする説もあった。その後、滋賀県の琵琶湖と余呉湖、福井県の三方五湖の周辺でも生息が確認され、徐々に生態が明らかになる一方、田地の変貌などによってその生存が脅かされている。ミミズ調査のために土を掘り返した面積は日本一と自負する著者(元日本土壌動物学会会長)が、ルーツにまつわる伝説から、最新の分布調査結果までをわかりやすく紹介。

目次

はじめに
第1章 ミミズの世界への招待
 1.ミミズを調べる
 2.ミミズとは
 3.日本のミミズは何種?
 4.ジュズイミミズ(数珠胃蚯蚓)
 5.ミミズの生息密度
 6.ミミズの一斉大量死
第2章 日本一長いハッタミミズ
 1.ハッタミミズの発見
 2.世界最大・日本最大のミミズ
 3.日本一長いミミズはハッタミミズ
 4.河北潟周辺のハッタミミズ
 5.たくさんの伝説と銭屋五兵衛
 6.童話・昔話にでてこないミミズ
第3章 琵琶湖周辺にもいたハッタミミズ
 1.琵琶湖周辺での分布
 2.琵琶湖南湖のタイゾウと甲賀岩室の大ミミズ
 3.ハッタミミズダービーの開催
 4.余呉湖付近にも分布
 5.三方五湖周辺でも発見
 6.北海道にも分布?
第4章 ハッタミミズの謎と生息環境の変化
 1.分布についての考察
 2.わかっていない生態
 3.遺伝子(DNA)解析の登場
 4.変わる水田の景観 畔がなくなる
 5.滋賀県にも数多く存在する未記載種・新種
滋賀県のミミズ
 おわりに

   

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