川道のオコナイ

近江の祭礼行事 2
川道のオコナイ 湖北に春を呼ぶ一俵鏡餅

中島 誠一
A5判 128ページ 並製
ISBN978-4-88325-440-8 C0339
奥付の初版発行年月:2011年02月
書店発売日:2011年03月07日
在庫あり
2400円+税

内容紹介

五穀豊穣と村内安全を祈願して年頭におこなわれるオコナイ──第1章では、滋賀県湖北地方と、西日本各地で受け継がれてきた主要なオコナイ行事を紹介。第2章では、オコナイ行事の起源とその特質を考察。そして、第3章では、最大規模を誇る長浜市川道町のオコナイに密着し、豪快な一俵鏡餅の作り方、勇壮な献鏡儀式、豪華かつ厳格な本膳など、住民しか知り得なかったその全貌に迫る。

目次

第一章 滋賀県下と各地のオコナイ
 オコナイの定義と分布
  ●おこないメモ 途絶えた『己高山御頭役帳』
  ●おこないメモ 酒肴に生の大根
第二章 オコナイの起源と特質
 仏教行事に源をもつ神事
 魔除けの牛玉宝印
 鬼の出るオコナイ
 鏡餅の力
 「掛け餅」と「立て餅」
 華麗な餅花・マユ玉・マイ玉
 高度に儀式化した鏡開き
 トウヤ選びとトウ渡し
第三章 川道のオコナイ
 オコナイの聖地「川道」
 川道の歴史
  ●おこないスポット
 オコナイ組と日程の変化
  ●おこないメモ 鏡餅をどうやって運ぶ?
  ●おこないメモ 拝殿に七つがそろう
  ●おこないメモ 千鳥の盃
 川道学
  ●おこないスタイル ドンプク(神事半纏)/カンバン(祭半纏)
 オコナイは湖北人の常識を身につける場
 湖北に春が来る
 オコナイの将来は不動ではない

著者プロフィール

中島 誠一(ナカジマ セイイチ)

1950年長崎県佐世保市に生まれる。1977年佛教大学大学院文学研究科(日本史専攻)修士課程修了。前長浜市長浜城歴史博物館館長。現在は長浜市曳山博物館副館長。長浜市長浜城歴史博物館学芸員として「近江のオコナイ」「オコナイの源流を探る」などを始め、多くの展覧会を手がけ、西日本のオコナイ、滋賀県の民俗芸能、祭礼などに関する特別展図録、論文、報告書など多岐にわたり活躍。

[主な著書]
『近江の祭礼』(共著、近江文化社・1989)
『神々の酒肴―湖国の神饌』(共著、思文閣出版・1989)
『西浅井町の歳時記』(西浅井町教育委員会・2007)
『オコナイ 湖国・祭りのかたち』(監修・共著、INAXギャラリー・2008)
論文多数。

   

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