今年、４月４日（ヨシ）に開館した「ヨシ博物館」（近江八幡市）は、この地で400年にわたって続くヨシ卸業「西川嘉右衛門商店」の17代当主西川嘉広さんが、個人で収集したヨシについての文献や工芸品などを、自宅の土蔵を使って展示公開するものです。16代当主であった嘉広さんの父親（故人）は、「琵琶湖からヨシを奪い取ってはならない」ことにいち早く気づき、干拓事業や琵琶湖総合開発で、次第に消えゆくヨシ原の保全を訴え続けました。
　いま、琵琶湖に残るヨシ原を、私たちが失ってしまうことのないように、今号はヨシの特集をお届けします。

ヨシ博物館

　西川さん宅の一角にある明治期の土蔵をそのまま利用した資料館。ヨシについての文献や工芸品をはじめ、家業の歴史を伝える葦売買の大福帳や作業着、作業道具など約5000点が収蔵されている。

滋賀県近江八幡市円山町１８８ 　
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