座談会 江若鉄道の思い出
座談会 江若鉄道の思い出

 浜大津─今津間51㎞を約1時間半で結んでいた江若鉄道が廃線となったのは、昭和44年(1969)11月1日。40年余りを経た現在も、のどかな琵琶湖岸を走った蒸気機関車やディーゼル車を懐かしむ声が絶えません。20〜30歳代の頃にその運行を支えた江若鉄道OBの皆さんにお集まりいただき、当時のようすを振り返っていただきました。

[表紙写真]

江若鉄道 白鬚─高島町間(昭和44年) 撮影:福田誠二氏
 現在のJR湖西線近江高島駅の南に位置する乙女が池のほとりを走る江若の様子。打下集落(高島市勝野打下)の向こうには、琵琶湖が広がっている。現在、廃線跡は道路として利用されている。写真では、気動車と付随車(客車)の2両で運行しているが、実際にはラッシュなどの時間帯にあわせて気動車による三重連を行なうなど、適宜編成を変えたそうだ。いずれにせよ、廃線間際の江若鉄道の日常の風景をとらえた写真だといえる。

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