▼自然研究を振り返る/90歳・口分田さんが本
……口分田さんは元中学教諭で、県野鳥の会の創設にも携わった。教諭時代は米原市にある三島池のマガモについての調査研究や天野川のゲンジボタルの保護活動などに取り組み、三島池がマガモの自然繁殖の南限地であることを確認するなど大きな成果を上げた。
本書の副題は「つないだ坂道越えれば向こうは日本晴れ」。口分田さんが自ら関わった自然保護活動にまつわるエピソードや活動を通じて出会った人々を紹介しつつ、90年の人生を振り返る内容となっている。……
(毎日新聞2019/05/26)
▼三成が潜んだ里/古橋の伝説描く/木之本の主婦・林さんの小説好評
長浜市木之本町古橋出身の主婦林亜希子さん=木之本町千田=が、昨年2月に自費出版した小説「石田三成かくれ里 ふるさと古橋ものがたり」が好評だ。関ケ原の戦い後に古橋に逃れた三成の生き様を、地元で語り継がれる伝説を基に描いた1冊。近年の三成人気も追い風に、注文が相次いでいる。
……地元の旅館「己高庵(ここうあん)」などで販売しているほか、六月一日に同市木之本町木之本で開かれる古本市でも売る。ネットでも取り扱っている。(中日新聞2019/05/18)
▼石造物2000基網羅/調査そのものを楽しむ/「近江石佛事典」を発刊 卯田明さん(75)=草津市
多くの街道が交差し人や物が行き交った近江には、その道しるべとなる石造物も多い。また、都から近いことで寺社も多く、境内には歴史ある石造物が往時をしのばせている。そうした石造物のうち大津、草津、栗東、守山、野洲、湖南、甲賀の各市に残る約2000基を網羅……(毎日新聞2019/05/18)
▼湖北の自然研究で集大成/米原の口分田さんが本出版/人生振り返りながら全11章
……口分田さんがこれまでに力を入れた、三島池のマガモや天野川のゲンジボタルの調査、保護活動をはじめ、山室湿原の市天然記念物指定への道のりや、高齢者向け講座を開き語り部養成について書いた。……(中日新聞2019/05/17)
▼安土城跡、彦根城…県内70の山城 特徴紹介/県立大・中井教授編著者に
……織田信長の居城だった安土城跡や、中世山城にみられる防御施設を多く取り入れた彦根城など、各城の構造を詳しく解説。彦根市と多賀町にまたがる男鬼入谷城(おおりにゅうだにじょう)や、米原市の八構師城など近年見つかった山城も盛り込んだ……(中日新聞2019/05/17)
▼いかいゆり子さん「近江の小倉百人一首」出版/県内関連地などを幅広く紹介
……「秋の田のかりほの庵のとまをあらみわがころもでは露にぬれつつ」を詠んだ天智天皇の項では、近江神宮(大津市神宮町)などゆかりの地や歌碑の紹介と併せ、天智天皇から寵愛を受けたとされる額田王の「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」と天智天皇の弟の大海人皇子による「紫のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」の万葉集収録の歌も紹介し、両者の石像が立つ雪野山大橋欄干(竜王町川守)や万葉の森船岡山の歌碑(東近江市糠塚町)なども取り上げている。……(滋賀報知新聞2019/05/10)