2009年 8月 4日

中山千夏さんの『幸子さんと私』出版記念会

所属するNPO法人日本自費出版ネットワークの代表理事の中山千夏さんの新刊書『幸(ゆき)子さんと私』の出版記念会が行われ参加した。

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(写真は香山リカさんを交え「話の話題」元編集長矢崎泰久さんが進行)

中山さんのマルチタレントぶりを目の当たりに見る多彩な参会者の顔ぶれに、田舎ものにはかなり刺激的だったがトークが中心の楽しいお祝いの会だった。お話を聞くにおよび早く著作を読みたくなってきた。このあたり千夏さんの話ぶりは、なかなかお上手だ。
帰路、車中で、華やかな会場での会話の余韻を残しながら読み進んだ。

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幸子さんは千夏さんのお母さんで、ちょうど1年前に他界され、その後、思いをふっきるためには書くしかないという判断で筆を進められたのだという。

千夏さんは私と同い年、ゆっこさん(母上、幸子さんはこう呼ばれていた)が私の母とまた同い年。

千夏さんは名子役として8歳から仕事をされていたので、私の職歴とはキャリアが違いすぎるし、また多彩な経歴がある。
サブタイトルに「ある母子の症例」とあるが、母と子の壮絶な心の葛藤のようなものには共感をも覚える。年代が同じということで自分と照らし合わせながら、ある種千夏さんの自分史でもある本書は「母娘関係で悩む人へ!」という注釈がついている。

同性の親子の場合、お互いかなり憎悪感を持ちながら生きていることがあるのは十分に理解できる。

ある時期、私にもそんな時代があった。しかし今は、かなり和らぎ、お互い楽しみながら生活できている。
敏子さん(私の母)は、少し不自由なからだなので、自ら、面倒をかけているかもしれないという娘への少しの遠慮があり、私たちは、少しぐらいは大目に見ようという気持ちのおおらかさが生まれてきているので、あまり波風をたてることなく暮らしているのかもしれない。

生まれてこのかた、一度も母と生活を別にしたことのないのは姉妹の中で私だけ、父との結婚生活より長いお付き合いだ。脳出血で倒れ、もう駄目といわれた時に上梓した母の歌集に自分史を添えたのが10年以上も前になる。

わが母上、敏子さんは、体は少し不自由ではあるが、きわめて聡明な頭脳は健在でだ。新しいことにはいまだに貪欲に吸収しようという意欲が旺盛だ。
「この頃90歳までは生きられると思う」とうそぶきながら、日々新しいことを吸収し続けている。はたして別れたあと、どのような感情に支配されるのであろうか。

私にも、ある時期、千夏さんと同様の悩みもあったが、今、女同士ではなく本当の親子関係で話ができることに幸せを感じている。がこれは私だけで、敏子さんからは、「まだまだあんたには負けてはいないわよ」と反論される予感がする。

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