2009年 9月 23日

信楽で若冲と魯山人の展覧会が!!

初めてのシルバーウィーク。遠出をするつもりなどなかったのだが、
ミホミュージアムで「若冲ワンダーランド」が開催されていたので、
友人4人で行くことにした。
せっかくなので、他の美術館は…とチェックしたところ、
同じ信楽の陶芸の森で「北大路魯山人展」が開催されているではないか。

ということで、芸術の秋を満喫!!

以前、魯山人を描いたドラマがあったが、結構勝手きままに振る舞う嫌な人という
イメージが強く、何となく即興で作ったような作品という感じで好きでなかった
のだが、食わず嫌いというのは良くないという意味もあって、会場へ。

魯山人の作品とともに、才能はあったものの短気で屈折した生涯がわかり、
なかなかおもしろかった。大ぶりの作品が多いなか、大正時代に作られた
鯰の染付向付が可愛く、やはり器用な人だった。
竹内栖鳳が滋賀県に逗留していたときに出会ったことなども紹介されていたが、
「七本鎗」の看板は図録に載っていたものの、現物展示はなかった。
見たい方は直接木之本へ!!

午後、信楽の長野の町を散策しようと、地図を広げていたら、
カメラをぶら下げたおじさんが親切に案内してくれた。
「平井のおっちゃん」と言っておられた。
窯元散策をして、若冲展へ。

ミホ・ミュージアムっていつも思うのだが、車の多くが県外ナンバー。
この日も少し遅かったから、いつもの駐車場に止められたが、すごい入り。
若冲人気のほどが窺えた。

若冲の絵は目が可愛い。
目玉はもちろん、ゾウとクジラの図だが、私は口をあんぐり開けた「龍図」に
惹かれた。まんなかに少しマンガ的なおどけた龍の顔が描かれ、
長い身体は紙の向こう側なのに、くねらせている様がわかるようだ。

若冲って錦市場の青物問屋のボンボンで、お母さんは近江出身だったらしい。

モザイク画は展示替えで今月末から見られるそう。

ところで今、滋賀県の「湖南4館スタンプラリー」が開催されていて、
展覧会のハシゴをする人はこちらを利用すると、入場料の割引があります。
是非、ご利用ください。

2009年 9月 11日

近江と遠江

その昔、京から見て、
近つ淡海=琵琶湖がある国「近江」
遠つ淡海=浜名湖がある国「遠江」
として国の名前が付けられたという。

浜名湖は今は海とつながっているが、それは
明応7年(1498年)の地震で繋がったらしく、
それまでの浜名湖は淡水だった。

関ヶ原の戦いで功を成した井伊直政さんは
佐和山城の城主となり、2代目藩主・直孝さんのときに
彦根城を公儀普請で築城したのだが、
直政の祖先は遠江・引佐の出身である。
近江と遠江って結構繋がりがあるようだ。

今年の1月、以前執筆していただいた加藤先生の講演会が
あるとのことで、愛知県豊橋市へ直販に行ったときのこと。
加藤先生、『近江の山城ベスト50を歩く』を見ながら
「遠州も山城がたくさんあるよ」
「それなら、遠州のベスト50作りましょうか?」
「近江は1国だけど、静岡県は遠州・駿河・伊豆の3国だなぁ」
ってことで、決まったのが、
『静岡の山城ベスト 50を歩く』である。

 
10月、浜松市では「城跡フェスティバル」が開催される。
これに併せて『静岡の山城ベスト50を歩く』を発刊する。

2009年 9月 5日

戦国文化史検定

検定試験に「戦国」もラインナップしたようで、
10月12日に「戦国文化史検定」が開催されます。

あっ、トップページの屏風、覚えています。
『信長の城・秀吉の城』で掲載させてもらった
大阪城博物館所蔵のものです。

参考図書は学研の既刊本2冊ということで、
戦国グッズや戦国ゲームソフトの会社の協賛。
ネットで問題例もでています。

そんなことより、今日は静岡県地図とニラメッコしながら
城跡の位置をチェックしていました。
編者のK先生に印をつけたデータを作ってもらっていたけど、
やっぱり難しいものです。
近くの城跡とか、市町村の境、川などを基準に
校正したけど、たぶん何か所かずれているでしょうね。

2009年 9月 5日

戦国文化史検定

検定試験に「戦国」もラインナップしたようで、
10月12日に「戦国文化史検定」が開催されます。

あっ、トップページの屏風、覚えています。
『信長の城・秀吉の城』で掲載させてもらった
大阪城博物館所蔵のものです。

参考図書は学研の既刊本2冊ということで、
戦国グッズや戦国ゲームソフトの会社の協賛。
ネットで問題例もでています。

そんなことより、今日は静岡県地図とニラメッコしながら
城跡の位置をチェックしていました。
編者のK先生に印をつけたデータを作ってもらっていたけど、
やっぱり難しいものです。
近くの城跡とか、市町村の境、川などを基準に
校正したけど、たぶん何か所かずれているでしょうね。

2009年 7月 9日

明日から東京国際ブックフェア

2009年7月9日から12日まで、東京ビックサイトで「東京国際ブックフェア」が開催されます。
ブックフェアって大手の出版社が出展するのであって、零細版元はどんな本が出ているのかと、
たまには観に行くのもいいのかなぁと思っていたのですが、
昨年、入会している版元ドット・コムで共同出展するというので、参加しました。

そして、今年はブースが広くなったというので、2棚分の本を展示することになりました。
それとともに、ブースで開催されるトークショーでサンライズからはお二人の著者にお話をしていただきます。

「杉原千畝と命のビザを辿る」 寿福 滋氏
7月10日 午後1時20分から

「お城の見どころ、歩き方」  中井 均氏
7月11日 午後3時50分から
 
大型モニターも設置されているそうなので、
会場では画像を見ていただきながらのお話です。

詳しくはこちらにも、写真入りで掲載されています。
 
本来ならば、前日から搬入・陳列に出かけなければならないのですが、
遠隔地からの出展分については、東京のメンバーさんが陳列してくださるので、
とても助かります。
版元ドット・コムの会員さんって本当に行動が早い、情報も速い、親切で優しいんです。
わからないことを問いかけると誰かが回答してくださるし、
田舎で細々している私どもにとってはとてもありがたいことです。

そんなわけで、私は開幕日の明日から11日まで会場に行きます。
お時間がございましたら、ぜひご来場のほどを。

2009年 6月 13日

山口晃さんと羽鳥書店

早春に大山崎山荘で開催されていた山口晃さんの展覧会に行き、細かいところまで楽しませてくれる作品に感激した。「洛中洛外図」は見学者が少なければ30分はあの場で楽しめただろうに…。また「最後の晩餐」の絵で左に座っていた武将の物憂げな目とテーブルに置かれたポテトの袋がやけに気になっていた。そして電柱を華道に見たてたのは圧巻。
いつしか「是非とも山口先生に装丁をお願いする本を作りたい」と思った。普通は本の中身ありきで、その次が装丁なのだが、たまにはこういう逆もありかも……。

ところで、会場でガラスケースに入っていた「すずしろ日記」がまとまって一冊の本になるそうな。
そして、その版元は羽鳥(はとり)書店。

私はサルやイノシシが近所を徘徊している田舎で仕事をしているから、都会の様子はあんまり知らないのだが、ネットをググルと羽鳥書店さんは東京大学出版会にいた羽鳥さんって方が出版社を立ち上げたという。会社のロゴはあの原研哉さんが作ったというから、そういうネットワークでずっとお仕事してはったと判明。
そうか、光村推古書院さんが発行元だった図録と一緒に買った『山口晃が描く東京風景』は東京大学出版会が出していたなぁ。
そして、すずしろ日記は東大のPR誌「UP」に連載されていたのね。

たまたま、おととい、アート関連の仕事をしている妹に山口さんのことをメールに書いて、
昨日光村の社長さんから「山口さんの本、増刷しましたわ」と聞き、
今日版元ドット・コムのサイトをみたら「羽鳥書店さんが入会しました」って書いていた。
なんか、こう連続っていうのはちょっと驚いてしまうけど、
でもきっと近々、鳥さん、いや羽鳥さんにもお出会いするだろうことを楽しみにしている。

2009年 5月 21日

淀川のワンド

5月20日の朝日新聞夕刊、「コウケンテツの思い出レシピ」に「淀川ワンド」のことが書かれていました。
料理人コウさんは淀川べりを走ってはったんですね。
そしてこんなことも書かれていました。「天然記念物のイタセンパラの稚魚がここ数年確認されていない」

そうなんです。イタセンパラ、アユモドキ、かつて琵琶湖・淀川水系にいたお魚たちはどうしてお目にかからなくなったのか。その原因は何なのか。今、琵琶湖と淀川周辺に生息する生物はいったいどうなっているのかという状況を伝える本が出来上がりました。

『とりもどせ!琵琶湖・淀川の原風景』
編者の西野麻知子さんは琵琶湖の生物を研究している学者さんなのですが、「琵琶湖だけではなく、淀川も含めて、そこの生物のことを併せて知らさないとあかん」ということで、今回の本が出来たのでした。

高度成長期に人間という生き物だけの都合で川と陸の境界をプッツリ分断してしまった結果、水辺で生育していた魚や植物の環境を破壊してしまったのです。
本書は各専門分野の方が長年調査研究されてきたデータをもとに、特性や現状を詳述されています。また、環境保全や自然再生についての取り組み事例も報告されており、今後の河川再生に向けての好書でもあります。

2009年 5月 14日

墓マイラー

昨日の日経流通新聞に「墓萌え天国 墓マイラーの悦楽」という記事があり、営業のF君が目ざとくキャッチして教えてくれました。
ヘェーッ!!著名人のお墓を訪ねる人を「墓マイラー」というのか。しかし、この造語はどうやら数年ほど前から言われているようです。そういえば、私も先日目黒不動さんへ行ったところ、「甘藷先生の墓」という立て札に誘われて、青木昆陽さんの墓を訪れたっけ。
 
日経ビジネスに「墓マイラー本」も売れていると書かれていたが、実は当社も「墓マイラー本」を作っています。
2年前に発刊した『京都戦国武将の寺をゆく』に続き、『続・京都戦国武将の寺をゆく』が先月出来ました。
戦国武将にとって、都はあこがれの地であり、都の寺との繋がりは、いわばステイタスだったんですね。

さて、5月23日から6月5日まで、紀伊國屋書店・KINOビジョン設置の26店舗で『京都戦国武将の寺をゆく』 の正編、続編を並べて置いていただくことになりました。もちろん、すでに置いてもらっているお店もあるのですが、本を見てから買いたいという読者のみなさま、ぜひお立ち寄りください。

2009年 4月 26日

旬のものは旬にいただく

4月、5月は結構忙しい。
仕事の話ではなくて、ツクシ、フキ、木の芽、タケノコ、ノビル、タラノメなど
おいしい食材がヒョコヒョコ出てきます。
先日は初めてヨモギ摘みして、ヨモギダンゴを作りました。

さて、本日は今年2回目のタケノコ掘り。
タケノコって食べる部分より皮のほうが多いので、鍬とともに包丁持参で、
採り終わったタケノコは藪で皮を剥いでしまいます。

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はい。こちらが本日収穫したタケノコです。
藪から家まで歩いて数分。
家に帰ってすぐさま茹でます。
採りたてなので、米ぬかを入れずに大鍋に水とタケノコ入れて
40分ほど茹でればおしまい。

タケノコ茹でている間に、庭のフキ採り開始。
採れたフキは今日はきれいな柔らかそうな葉っぱもお料理することに……。

0904252.jpg

お昼ごはんは、タケノコ、自家製豆腐に木の芽ミソを載せて焼いたもの。
食事が終ってから、フキの葉っぱはサッと茹でて刻んだものに、
醤油、みりん、カツオブシ入れて炒り煮にしました。
汁気がなくなるまで弱火で炒れば、常温でも結構持ちます。

さあて、今夜のおかずはどうしようかなぁ。
0904253.jpg

こちらは、先日の夕食。タケノコステーキ。タケノコとブタ肉の味噌煮。タケノコの酢煎り。
タケノコごはん。ミツバのゴマあえ。スモークサーモンのサラダ。キャラブキの佃煮。

2009年 4月 15日

太鼓が神輿の春祭

4月12日、彦根ではひこにゃんの誕生を祝してのお祭りとか、佐和山の麓でもさこにゃんやかねたんが出陣したお祭りが繰り広げられていましたが、も うひとつ古くからのお祭りが中山道で2番目に大きな宿場町だった高宮町でありました。
愛知川図書館で開催されている岩田重義さんの展覧会を観に行った帰り道、中山道沿いの家々にはお祭りの提灯が掲げられていています。私の町では5月が春祭 りなのですが、豊郷から原までは春祭りは4月なんですね。
阿自岐神社のお祭りは数年前に見に行ったけれど、高宮は一度も見たことなかったので、ちょっと立ち寄りました。

09041201.jpg

阿自岐神社と同様に、ここ高宮神社の春祭りも神輿は大太鼓です。この太鼓は重さ1トンあるそうで、町内のみならず近隣の住民にも担ぎ手を募って渡御してい るそうです。運よく、地元で店を営んでいる同級生に出会い、その辺の事情を教えてもらいました。

全部で太鼓神輿は8基あるのですが、担ぎ手が足りない組は太鼓の下に車輪をつけて引っ張って渡御しています。
そのひとつがこちらで、この太鼓は2トンもあるそうです。
09041203.jpg

南彦根駅からでも歩いていける距離に、こんなに立派な太鼓神輿があるのに、どうも宣伝不足なんとちがうかなぁ。
新しくイベントを立ち上げることもそれなりの意味はあるけれど、連綿と続いている祭りも観光資源です。是非とも男手の力で肩にその重みを感じながら、高宮 神社まで担いでいくお祭りが続いていってほしいものです。

高宮は近江線の駅もあるから、もっと多くの人にこのお祭りに参加してもらう策はあるような気がしました。

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