2009年 5月 14日

墓マイラー

昨日の日経流通新聞に「墓萌え天国 墓マイラーの悦楽」という記事があり、営業のF君が目ざとくキャッチして教えてくれました。
ヘェーッ!!著名人のお墓を訪ねる人を「墓マイラー」というのか。しかし、この造語はどうやら数年ほど前から言われているようです。そういえば、私も先日目黒不動さんへ行ったところ、「甘藷先生の墓」という立て札に誘われて、青木昆陽さんの墓を訪れたっけ。
 
日経ビジネスに「墓マイラー本」も売れていると書かれていたが、実は当社も「墓マイラー本」を作っています。
2年前に発刊した『京都戦国武将の寺をゆく』に続き、『続・京都戦国武将の寺をゆく』が先月出来ました。
戦国武将にとって、都はあこがれの地であり、都の寺との繋がりは、いわばステイタスだったんですね。

さて、5月23日から6月5日まで、紀伊國屋書店・KINOビジョン設置の26店舗で『京都戦国武将の寺をゆく』 の正編、続編を並べて置いていただくことになりました。もちろん、すでに置いてもらっているお店もあるのですが、本を見てから買いたいという読者のみなさま、ぜひお立ち寄りください。

2009年 3月 14日

びわ湖の森の生き物シリーズ記念シンポジウム

琵琶湖博物館のホールで入場無料の記念講演会が明日開催される。
パネリストは嘉田知事、藤井環境生協理事長、林野庁の課長補佐。そして司会は日本自然保護協会の横山理事という豪華メンバー。
本の編集担当のKが打ち合わせやチラシ製作などしていて、当日手伝いはしなくていいの?と聞くと、実行委員会メンバーの家族が手伝ってくれるとのこと。
先日、東京へ行ったとき、大きな書店にはシリーズの1と2がしっかり平積みされていたし、当初は印刷部数や価格設定などで、自然系ってなかなか売れないし なぁと言っていたのだが、とにかく読みやすい本にしたいという編集者の意図、シリーズ本を続けて発行するというサンライズではまれに見る速さで(実は最初 の1冊目発刊までには時間がかかったのだが)6か月の間に3冊出せたというのも、功を奏している。
全国約400か所の書店へ新刊チラシを2枚FAXしたところ、歴史系より生き物シリーズの方が注文数が多い。
「初版を1年で売る」と豪語したKに、「そんなこと無理やわ」と言った私は、なんとなく今年の秋に「ごめんなさい」を言わねばならないかも知れない。でも、そうなったら本当はとてもうれしいことなんだけどね。
来週、また出張するので、書店営業してくるね。

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こちらは都内のある書店に並んでいた『空と森の王者イヌワシとクマタカ』。
シリーズにしてみたが、どの書店でも、鳥、昆虫…と種別にまとめているから、お隣同志ではない。
でも、装丁を統一していることから、各種揃うと目立つし、見つけやすい。

2009年 2月 1日

思わず「信楽汽車土瓶」買いました

『信楽焼の考古学的研究』を始めとして、サンライズの本でお世話になっている畑中さんから、企画展の内覧会のお誘いがあり、安土城考古博物館へ行ってきました。
発掘された信楽焼の実物が一堂に見られるっていうのは、たぶんこれが初めてではないでしょうか。そして、地雷や手榴弾の実物、満鉄汽車土瓶など、本作りのときに写真で見ただけのものも展示されていて、信楽焼の変遷を知ることのできるおもしろい企画展でした。

で、帰りに図録や書籍売場のところで見つけた「信楽汽車土瓶」。
ケースの上には畑中さん編著の『信楽汽車土瓶』の本も置いてあります。

信楽学園で汽車土瓶が再び生産されるようになった話は以前ニュースでも掲載しましたが、博物館でも会期中販売されるとは、なんと心憎いではありませんか。
どれが良いかなと悩んだ挙句、珍しい茶色の汽車土瓶を買いました。
また通販で信楽学園のサイトから購入することもできます。

あっ、信楽汽車土瓶についての詳しいことをお知りになりたい場合は、併せて『信楽汽車土瓶』の本もお買い上げくださいね。

2008年 11月 21日

イヌワシとクマタカ

イヌワシとクマタカ

『空と森の王者イヌワシとクマタカ』を発行して1ヵ月。
今日の京都新聞朝刊は大津市フォレオ一里山にオープンした
大垣書店さんの広告にこの本を紹介したのだが、
タイミングよく、滋賀版に本の紹介記事が掲載された。
 

さて、著者・山崎亨さんの名前を知ったのは確か8年ほど前だったと思う。
山崎さんより以前にイヌワシを追い続けている写真家須藤さんのことを知り、
その後、ラジオでイヌワシ研究会の山崎さんの話をラジオで聞いた。
そのときは、滋賀県の職員さんとは知らなかった。
 

そして、2年ほど前から編集のKが「森と湖の生き物」シリーズに
取りかかっていた。山崎さんはすでに県職を辞めてイヌワシの研究と
保護を仕事としていた。
この本を読めば、山崎さんとイヌワシ・クマタカとの出会いもわかる。
 

2日前に、全国の約800店の書店へ2冊目の本、
『ドングリの木はなぜイモムシ、ケムシだらけなのか?』とともにFAX送信したところ、
県外の書店から注文が入ってくる。なかには7冊、10冊と書かれていて、
びっくりしたのだが、よく考えてみれば、滋賀県は環境熱心県、
そして日本のほぼ真ん中に位置しているため、生態系の北限・南限の境界位置でも
あり、「森と湖の生き物」は県外でも読まれる本なのだ。
 

実はシリーズ化に当たり、定価や発行部数について、論議も交わされた。
ただでさえ、本をなかなか置いてもらえない、すぐ返品されるこの時期に
シリーズが続けていけるのか、広報をどうするかなど、いろいろあったが、
のめり込む性格のKは意志をまげなかった。
そして今回の本は、今話題のダム建設関係者にも必携の書でもある。
 

「森と湖の生き物」シリーズはイヌワシやクマタカと同じく、
どこの書店にも並んでいる本ではないけれど、
目に留まれば、きっと小躍りしたくなるようなシリーズになればと願う。

2008年 11月 11日

単なる木切れと思っていた木簡、実は……

来月発行する『地方木簡の世紀』。
夏に安土城考古博物館での展示と講演会の記録を1冊の本にするお仕事で、
担当者から「いやぁ、展示は木が並んでいるから地味ですよぉ」と言われていた通り、
木簡のことをほとんど知らない私にとって、展示はホントに木切れが並んでいるだけで、
「フーン、こんなに大きいのやら、切り込み入れた棒切れなんや」という感覚でしか
ありませんでした。

でも、講演を聞き、そして仕事に取り掛かって少しだけですが、理解できました。
まず、木切れは要件を書きとめて、用が終われば、折って捨てられたりするもの、
再利用したり、字を書く練習をするために、木を削って何度も書いたりしていたりしていた
のですね。だから、発掘をして出てくる木簡は棒状のものから削りかすまでいっぱいある
わけですが、それをひとつひとつ読んでいくわけらしいです。

かすれて読めない字は□□となるわけですが、赤外線テレビカメラで見ると、かすれた文字が
解読できたり、パズルを解くようにして文字を読み説いたりして、ひとつずつ古代の歴史が
解明されていく大事な史料なんですね。

そこで、西河原遺跡群から出土した木簡はどんなものがあるかといえば、
まず稲の運搬を馬で運ぶ予定を舟で運んだという木簡があります。
荒神山の麓・平留(彦根市石寺)から中主の西河原まで
琵琶湖を丸木船で運んだのですね。
また、「出挙」(すいこ)をあらわす「貸稲」の文字が書かれた木簡があるということも
知りました。「貸稲」というのは、農民に種もみを貸し付けて、
収穫時に利息をつけて返してもらうというもので、
当時、木簡は借用証書でもあったわけです。

2008年 8月 12日

杉原千畝と命のビザ展

甲西図書館で8月24日まで開催の寿福滋さんの展覧会会場の様子です。

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図書館2階、階段を上がるとこの巨大なシベリア鉄道の「ちぎり絵」が出迎えてくれます。
県内各地で展覧会をしておられ、私は今度で3会場目ですが、このちぎり絵は初めてでした。
お聞きすれば、やはり今回のために作られたものだそうです。

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10年前、アウシュビッツへ行ったときから寿福さんの旅が始まりました。
正面にあるのは、二度と戻ることのできない収容所への線路です。
矢印に沿って、その旅を一緒にしていく……。
写真ひとつひとつに多くのユダヤ人の叫びと悲しみが伝わってきます。

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ナチスの「魔の手」から逃れるため、出国ビザの発給をとリトアニア領事館へ次々と訪れたユダヤ人。
杉原千畝は29日間に2000通以上のビザを出しました。領事館だった建物は今も残されています。
8月16日(土)午後2時から、展覧会場で寿福さんの説明があります。お時間のある方は是非ご来場ください。

『杉原千畝と命 のビザ 』

日本文と英文で書かれた写真集。約80点の写真を収録。

2008年 8月 3日

彦根で大切にすべき希少酒場?

以前ブログに書いたことのある、彦根の北村酒店へ、念願?の立ち飲みに行きました。
東京の安くて旨いお店をよく知っているカルロスさんが彦根に帰ってきたと聞き、
「一緒に行こう!」と誘った次第。
夕方6時に彦根駅で落ち合い、歩いて京町通りのお店に入り、
暑かったのでまずは缶ビールの小さいのを1本。

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お店にいた二人のおじさんは常連さんで、仕事帰りに立ち寄るらしいです。
正面に座っているのが、以前特製手提げに一升瓶を2本入れてくれた
北村酒店のお母さん。立ち飲みできる時間は午後7時までで、
一人3合までしか売らないそうです。
ビールもいいけど、やっぱり日本酒ということで、コップに並々と注いで
もらった地酒の「富鶴」もいただきました。

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カルロスさんの巧妙な話を聞いて、隣りのおじさんは
「あんたは医者さんか?」と考えこんでました。

さて、次に行ったのが立花町の「すぎもと」。
このお店は朝鮮人街道沿いにある築200年位であろう
江戸時代後期の建物で、営業をしています。
寿司、丼、麺類などメニューはバラエティで、お客さんも歴代滋賀大学の
学生さんのコンパに使われている他、ミシガン日本センターの
留学生もお客さんで、あるとき、入ったら、外人さんだらけだったこともあります。
この立花町の通りは道路拡幅計画で、近い将来壊されてしまう
危機に遭遇しています。

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「すぎもと」では厨房に置いていた天ぷら(こあゆ)と出し巻きを注文。

さて、もう一軒ということで、オープン以来、宣伝をしないで営業を続けている
ブーズ・バー(ブーズのスペルを忘れたよ、日向マスター、ごめん)へ
行ったところ、あいにく休業。
場所は申しませんが、ショット・バーです。
ずいぶん昔にDUETで紹介したことがあるけど、そのとき
「住所と電話は載せない」というのが条件でした。
で、最後は市場の「大関」へ。
この通りは、昔「びっくりや」「トラジ」「ありらん」などというホルモン屋さんが
並んでいた通りで、現在営業しているのが「大関」さん一軒。
エアコンは置いていましたが、動かないらしく、戸を開け放して、
扇風機の回る店内ではお姉さん二人が汗を拭きながら、
肉を焼いてました。

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ここで、ホルモン注文。きゅうりのキムチもおいしかった。

最近、彦根の小さな町でも、フリーペーパーでいろんな飲食店が
紹介されたり、広告を載せていますが、たぶん今回行ったお店は
そこには載っていないと思います。
訪れたお店のなかには、都市計画で近い将来、店を建て直したり、
移転する可能性のあるところもあるので、これはレッドリストでいう
希少種に匹敵しそうです。

最後に、一人ではなんとなく行きづらかったけど、ご一緒いただいた
カルロスさん、ありがとうございました。

2008年 5月 31日

『信楽汽車土瓶』の営業

東京には、地方出版物のコーナーを作ってもらっている書店が何店かある。
そこで、東京に行く機会があれば、できるだけ立ち寄ることにしている。
29日は初めてジュンク堂池袋店さんに出かけた。

ジュンク堂池袋店さんでは2階の地図・旅行コーナー、
4階の地方の歴史書コーナーなどに並べてもらっていたのだが、
ちょうど4階では
「鉄道を研究したいひとのために」というフェアの最中だった。

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「あっ、これだぁー」とばかり、持参していた『信楽汽車土瓶』を担当の方にお見せしたところ、
「えー、こんな本があったのですか」と即注文していただいた。
今回は来月10日発売の『びわ湖検定公式問題解説集』
『信楽汽車土瓶』の販促が目的でもあり、本当にラッキーだった。

あとで地方小の担当者さんに聞いたら、『信楽汽車土瓶』は上の階の
美術書・骨董品コーナーに置かれていたらしい。
そういえば2階の鉄道コーナーにはこの本なかったっけ。

本をお店のどこに置いてもらうとよいのか、また各お店のフェア予告を調べ、
それにあった本の販売促進をしていくことの大切さを今更ながら
知った次第。

ちなみに『信楽汽車土瓶』は大宮の鉄道博物館でも販売している。
……もちろん本の話であり、汽車土瓶そのものとは違う。
それを物語っているのが下の鉄道博物館の展示写真。

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展示物には複元品と書かれていた。
えっ、汽車土瓶って何ですかって?
では、ぜひ、本をお読みください。

2008年 2月 18日

懐かしいお客さま

夕方かかってきた1件の電話。28年前と18年前に自費出版の本を出された能登川のTさんだった。実は声だけで、どなたかがわかり、タイトルは思い出せなくても本のサイズや表紙の雰囲気、内容は覚えていた。そんな具合なので、Tさんも「あー、まだあなたが会社にいてくれてよかった」と言ってくれた。
当時はカラー印刷も結構高くついたので、お安くできる方法と、手書き俳画を300枚描いていただき、それを口絵頁に差し込んで製本した。印刷と手づくりの合作本となったが、それが好評だったのは、いうまでもない。
それにしても、張りのある声で昔と変わりない。
「ところでおいくつになられました?」と聞いたら85歳。戦死したご主人の代わりに神職の資格を滋賀県で一番に取って、今なお神社のお仕事をされていると聞く。
2冊の本と追加原稿でまた1冊の本にまとめたいとのお話。
まだまだ元気な高齢者がいっぱいおられて頼もしい限りである。

2008年 2月 16日

大近江展のDM発送

2月28日(金)~3月4日(火)まで、東京日本橋高島屋で開催される滋賀県の物産展、「大近江展」の案内DMを本日発送しました。
今年は大津でも「源氏物語千年紀」を記念して、イヘントが開催されるため、石山寺始め、紫式部ゆかりの近江の地を案内した「近江旅の本 源氏物語の近江を歩く」を近江展で先行販売いたします。同時に「近江旅の本 近江路花歩き」という1DAYハイクの本もできたてホヤホヤを展示販売します。
えっ、にゃんこ本は……?
はい、もちろん、昨年はまだできていなかった絵本のにゃんこやお殿様のぬいぐるみとか、フィンガーパペットとミニ絵本、和紙で作った一筆箋を販売します。
会場は近江の食・職・文化を堪能できますので、ぜひご来場のほどを。

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