2010年 9月 12日

9月15日『愛知の山城ベスト50を歩く』が発売です

ずっと前々から夢だったこと。それは直接トーハンや日販に新刊がドーンと発送できることでした。
一般読者にはわからないことでしょうが、実はこれまでは、地方小出版流通センターさんに送った本が、書店の注文に応じてトーハンや日販に送られ、それから書店に回るため、県外書店さんへ届くのはおそらく最短で1週間かかっていたと思います。
今回はデータ登録を先にしてもらうため、地方小さんに見本出しをお願いしました。明日、本は取次さんに届き、自動仕分機で注文データに沿って書店へ送られるとか……。
ちなみに愛知県の人口は700万人だから、実に滋賀県の5倍なんですね。
いつも、いつも発売日がどんどん遅れていたけど、今回は編者のTさんの熱意で順調に仕事が進みました。本当にありがとうございます。

2010年 8月 30日

姫路城で気になったこと

あー、やっとホームページが回復しました。8月17日の午後から約2週間、
ご不便をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
さて、1ヵ月前のことですが、7月31日、8月1日の2日間姫路で開催された
「城郭研究者セミナー」で書籍販売をしてきました。両日お買い上げいただいた
みなさま、ありがとうございました。
せっかく姫路に来たからと、2日目の朝早く、ホテル近くのお堀へ散歩に行ったところ、こんな光景を目撃! 
 
 
 

なんという、几帳面なホームレスさんなんでしょ。
身の回りのものをきちんとたたんでいるだけでなく、
そばには箒も数本置いていて、毎朝掃除をした後、
お仕事?に出かけておられる様子。
 
お堀をグルッと回ってみると、堀の石垣から水路が
通じていて(もちろん空堀状態)、そこにも持ち物が
雨にぬれないように片づけられているではありませんか。

  
 
 
いったいどんな人なんだろう?
でも、こんなにきちんとしている人なんだから、
きっと、お仕事見つかりそうだと思うのですけど……。

2010年 3月 21日

佐和山発掘報告会

家から10分もかからない場所での報告会。線路沿いにツクシがいっぱい顔を出していると、
喜びながら、現地へ行ったところ、案の定、お向かいの本陣・脇本陣のご主人とも出会い、
ご近所さんが勢ぞろい。
前回もそうだったが、佐和山は女性参加も多い。
発掘担当の 小島さんは、説明のとき『近江が生んだ知将石田三成』の本を紹介してくださった。
ありがとうございます。

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今回の発掘場 所は土塁跡の東側で、昔の道や溝が確認されたのがここで、
「ふいご」や「とりべ」が見つかった。
田附さんに「この辺の字名は何ていうの?」と聞かれたので、家に帰ってから
『ふるさと鳥居本』を見たところ、この発掘>場所の写真右手の道の向こう側は
なんと「火箱町」となっていた。やっぱり鉄砲玉を作っていたのかなぁ。

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こちらは、土塁跡のすぐ横にある排水路(ゴルフ場ができたときに改修された)が中堀と
言われているのだが、それが小島さんの立っている位置までの幅、約22メートルあるとの
こと。22メートルって結構広いよね。
で、内堀の東端はどうなっていたかというと、実はまだわからないようだ。
石が詰まれていた痕跡はなく、ズルズルと傾斜していた堀だったのか、もともとは堤になって
いたけど、その後馴らしてしまったのか?
内堀の東は町屋があったと伝えられていて、実は現在もその町屋位置には発掘しなくても
わかる井戸が田んぼの端っこにある。ちなみに字名は「百々町通」。

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2009年 11月 11日

静岡のお城もおもしろい!!

これまでずっと近江の城の本を作り続けていたのですが、
ひょんなことから静岡のお城の本を作りました。
それが『静岡の山城ベ スト50を歩く』です。
国民文化祭で浜松市が「城跡フェスティバル」を
2週間にわたって開催されるということで、その時に併せて
発刊したのです。

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11月7日の午前、浜松城には甲冑武士が数人出没し、
大勢の人が城内を歩いて説明を聞いています。
そしてこちらのマイクを持っている方と横で説明している方が、
静岡の山城の編者である中井氏と加藤氏です。
これはイベントのひとつである、
「浜松城徹底見学会」の模様です。

7日の午後と翌日はクリエート浜松で講 演会とシンポジウムが開催。
入口で、浜松市文化財ブックレットとともに、サンライズのお城の本も
販売させていただくことになりました。

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それにしても、浜松のブックレットって中身が濃いです。
『姫街道を歩く』は写真も満載で、これを持って
歩いてみたくなる1冊でした。

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そして、こちらに並んでいるのは、11月6日に発売されたばかりの
『センゴク天正記7』です。
実は11月23日まで浜松城天守閣で宮下英樹氏の
「センゴク原画展」が開催されているのです。
そして、8日は小和田哲男先生の講演に引き続き、
宮下氏も参加のシンポジウム。
その後に宮下氏のサイン会ということで、
若い方も大勢参加でした。

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シンポジウムに参加された方のなかには「センゴク」のマンガのことを
初めて知られた方も多かったようで、「三方ケ原合戦の本はどれですか」と
聞いて来られた方も何名かおられました。

ところで今回の講演会の内容は、1冊の本にまとめる予定です。
参加できなかった方は、しばしお待ちください。

2009年 9月 5日

戦国文化史検定

検定試験に「戦国」もラインナップしたようで、
10月12日に「戦国文化史検定」が開催されます。

あっ、トップページの屏風、覚えています。
『信長の城・秀吉の城』で掲載させてもらった
大阪城博物館所蔵のものです。

参考図書は学研の既刊本2冊ということで、
戦国グッズや戦国ゲームソフトの会社の協賛。
ネットで問題例もでています。

そんなことより、今日は静岡県地図とニラメッコしながら
城跡の位置をチェックしていました。
編者のK先生に印をつけたデータを作ってもらっていたけど、
やっぱり難しいものです。
近くの城跡とか、市町村の境、川などを基準に
校正したけど、たぶん何か所かずれているでしょうね。

2008年 11月 23日

11月23日佐和山城跡には「戦国ギャル」が。

毎年11月23日は晴天に恵まれている。
私が記憶しているのはこれで7年連続のような気がする。
そして7年目にして初めて11月23日に佐和山城へ登ってみた。

すると……、
あれーっ!!
この方はぁぁぁ

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なんと、三成さまが彦根城を睨んでおられるではないか。

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いえいえ、本日は第7回「琵琶湖一周のろし駅伝」でございました。
というわけで、石田三成、真田幸村、そして雑賀孫一と三武将参加しての発煙。

磯山からつながった狼煙は佐和山を経て、山崎山へ。

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無事、のろしがつながり、記念撮影。
おやまあ、なんと女性の多いこと。
佐和山は今や「戦国ギャル」のメッカなのだ。
今年の4月のイベントほどではないものの、
きっと、今日の「のろし駅伝」に参加した山城の中で、一番女性が多かったに違いない。

「佐和山→女性」と言えば、
第1回からずっと佐和山部隊の重責を担っている
佐和山城郭研究会の田附さんだが、
彼女もこの「戦国ギャル」現象には驚いておられた。
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無事のろしが終ったら、三成さんと新しいバージョンの
しまさこにゃんのツーショット撮影会が始まっていた。
さてさて、写真を撮っているみんなは、どちらを焦点にしているのかな?

そして午後、佐和山の麓、清涼寺前の広場に行くと、
またまた、女性がいっぱい。
みんな一斉にカメラを向けている。
誰が来ているか思いきや……。

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「ひこね街の駅 戦國丸」の、
しまさこにゃん、いしだみつにゃんに続く、3体目のきぐるみ
「おおたににゃんぶ」のデビューだったんね。
「ひこね街の駅」のみなさん、御苦労さまでした。

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思い起こせば数年前、上平寺で鎧・甲冑姿の男性とお知り合いになり、
「へえーっ、いろんな趣味の人がいるものだ」と思っていたが、
本日、麓の会場で、その「戦国オジサン」に出会い、思わずハグしてしまった。
東京の某公務員さんとお聞きしているので名前は伏せるが、
どういうわけか、お城イベントで出会う御仁。
ちなみに、今日は甲冑姿ではございませんでした。

2007年 8月 2日

直孝さん、表御殿へ

先日、彦根城博物館におとのさまとにゃんこをお連れして、
係の方にお願いに行きました。

「この度ようやく、大きなおとのさまのぬいぐるみが出来上がりました。
つきましては、なぜひこにゃんが兜をつけているのかというお話を
小さな子どもさんにも知っていただきたく、ぜひこのお二方を
博物館に置いていただけないでしょうか」

係の方はこの申し出をこころよく受けてくださいました。

「わぁ、おとのさま、よかったですね。
ご自身がお造りになった表御殿にようやくお戻りできましたね」

そうです。現在の博物館は当時の御殿を復元されたものですが、
元の御殿はこのおとのさま・井伊直孝公がお造りになったのです。

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数日後、御殿に行く機会があり、どうしておられるかと見ると、
能舞台を眺めながら、お二方が並んでおられました。

「にゃんこよ、この能舞台は余が建てたときにはなく、
後の藩主がこの場所に能舞台を作ったのだよ。
明治11年、表御殿が取り壊されたとき、
能舞台は別の場所に移築されていたので、
この博物館を復元するときに、再び元の位置に戻ったというわけじゃ」

「へえー、この能舞台にはそんな由来があるのですか。
ところで私も一度ここで、能や狂言を舞って見てみたいものです」

「でも、おまえに合う能装束が果たしてあるかどうか……」

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ついつい、そんな会話をしているような気がしてきました。
彦根城博物館にご来場の折りは、ぜひご覧くださいね。

2007年 2月 18日

彦根城が好きなんや!!

昨年の初夏のある日、私はタイトルの言葉を中井均さんから聞いて、実はびっくりした。
『近江の城』に始まり、上平寺城、鎌刃城、敏満寺城……。そして織豊期城郭研究会などでの
ご活躍を知る私にとって、「彦根城が好き」というのは実は衝撃だった。

しかし中井さんは多忙の合間を縫って、「好きなことならスラスラとやれる」と彦根城本の構成案は夏に
作って見せてくださった。そして「彦根城の縄張りのすごいところを初心者に知ってもらえる、安価でハンディな本」というのが、今回の本の要望だった。

お尻を叩くのが仕事と思っていた私にとって、中井さんの彦根城に対する思い入れを察知し、当初は32頁位の本の構成だったが、もう少し説明が欲しいと台割案を作り、追加原稿をお願いしてしまった。

ところが遅れることなく、お正月休みを返上して書いてくださった原稿、それはこれまでこういう視点で作られたことのない、まさに彦根城を極める本だった。

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『彦根城を極める』

彦根城の凄いところは、毎日のように眺めている天守ではなく、その縄張りにある。
そうか、近世城郭の原点とも言える彦根城はその遺構がまさしく見られる城なのです。

本の発刊記念講演会に参加された方は、本とともに講演を聞かれて、なるほどと納得されたことであろう。

打ち合わせの話の折り、小学生のときからお城大好き少年だった中井さんが初めて彦根城を
訪れたのは、中学3年の冬だったと聞いた。そのときに買った彦根城の入山券は今も残しておられ、
今月24日まで開催の「中井均お城グッズコレクション展」(キャッスルいと~ギャラリー)に展示させていただくことになった。

権力の証としての天守ではなく、その防備をしっかりかためた彦根城の内郭を
知り、その遺構の片鱗を是非この本片手にチェックしていただきたい。

最後に風邪で体調不良のところを、雨の見学会も続行していただいた中井さんに
御礼申し上げます。

2006年 11月 21日

佐和山ツアー

土曜日に「三方よし研究会」で『佐和山と鳥居本ツアー』開催。
私は助っ人として、集合の彦根駅で受付のお手伝い。

私は登山道の入口まで同行し、その後は昼食場所の手配のため、
山には登らずだった。
先日、市の教育委員会が山の草刈作業をされたそうで、
きれいな佐和山城跡見学ができたらしい。

で、今回の講師は佐和山研究会のTさん。
第一回のろし駅伝の際、佐和山で、Tさんのレクチャーを聞いた姉は、
「すごい女性が彦根にいる」と驚いていたが、
当日もなかなか堂に入ったお話だったそうで、
参加者は、どこの先生なんやろ?
教育委員会の人かな?
と思っていたらしい。

彦根から、初の女性城郭研究家なんて、
ちょっとステキやないですか。

2006年 11月 5日

上平寺城へ

昨日行なわれた「全国中高サミット」の2日目は、
夢枕獏さんと上平寺城を歩くツアー。
京極氏館跡へは何度か行ったものの、城跡を知らない私。
これでは話にならないと、今回参加しました。

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まずは、竪堀のところで米原市教育委員会の髙橋さんが
京極氏の歴史もあわせての説明です。
列の前は髙橋さん、中頃には千田嘉博先生、後ろには
中井均さんというお城の専門家がガイドという豪華キャスト。
片道約50分、登り始めは急坂でちょっと辛かったというのが本音。
それなのに、千田先生は急坂でも、息も切らさず、参加者の質問に、
歩きながら延々とお話をされていて、登り慣れておられるというか、
タフというか……。
私はその話を後ろから聞きつつ、ひたすら黙々と歩き続けてました。

でも、空気がさわやかで、お天気も良く、だんだん気分爽快に。
三の丸を過ぎた頃からは、まさにピクニック気分。

あれが土塁で、こちらが……と歩きながらの解説付きの
キャッスリングって楽しいですね。なるほど、よくわかりました。

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本丸へ到着してしばし休憩。
モンベルの社長さんが奏でる横笛演奏の心地よさに、すっかり寝入って
いる人もおられました。
で、右に座っておられるのが夢枕獏さん。

山を降り、京極氏館跡で昼食の後は、野点席をしつらえて
みなさんで優雅なひととき。

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私は石州流を習っていたという中井さんのお手前を
頂戴いたしました。

さあ、また明日から、こんなステキな山城歩きを
多くの人に味わってもらうために、本の販売、がんばります。

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