松葉杖とともに
山本 通生

四六判 288ページ
2007年05月 発行

内容紹介

 私は両親が結婚してようやく7年目に生まれたのですが、6ヶ月目に小児マヒ(ポリオ)にかかり、足が不自由になりました。以来、歩くのは松葉杖に支えられて60年になります。その人生を振り返り一冊の本にまとめてみました。

この本は4章からなっています。
 第1章 幼少のころ
 第2章 学校のころ
 第3章 松葉杖の公務員
 第4章 生かされている日々

 私はいろんな体験をしました。仕込まれたり、躾られたり、しごかれたりしました。市役所に勤務、結婚したものの、相次いで4人の子どもが早くに亡くなるという憂き目に遭いましたが、その後2人の子どもを授かりました。
 職場では自治労運動を経験し、福祉の担当になったときは海外研修にも参加し、多くのことを学ばせていただきました。後年、心筋梗塞で生死を彷徨ったものの、なんとか生きながらえることができ、図書館勤務が最後の職場でしたが、こうして本をまとめることができたのはそのときの経験のお陰だと思います。
 私が障がいを持ちながらも、自立し、生活できるようになったのは、両親を始め、親族や学校の先生、職場や地域のみなさんに支えてもらったからです。みなさん方の支えは、まさに見えない松葉杖でした。60年間、私とともに歩んできた「松葉杖」とともに、多くのみなさんへの感謝の思いを感じ取っていただければ幸いです。

   

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