2009年 6月 13日

山口晃さんと羽鳥書店

早春に大山崎山荘で開催されていた山口晃さんの展覧会に行き、細かいところまで楽しませてくれる作品に感激した。「洛中洛外図」は見学者が少なければ30分はあの場で楽しめただろうに…。また「最後の晩餐」の絵で左に座っていた武将の物憂げな目とテーブルに置かれたポテトの袋がやけに気になっていた。そして電柱を華道に見たてたのは圧巻。
いつしか「是非とも山口先生に装丁をお願いする本を作りたい」と思った。普通は本の中身ありきで、その次が装丁なのだが、たまにはこういう逆もありかも……。

ところで、会場でガラスケースに入っていた「すずしろ日記」がまとまって一冊の本になるそうな。
そして、その版元は羽鳥(はとり)書店。

私はサルやイノシシが近所を徘徊している田舎で仕事をしているから、都会の様子はあんまり知らないのだが、ネットをググルと羽鳥書店さんは東京大学出版会にいた羽鳥さんって方が出版社を立ち上げたという。会社のロゴはあの原研哉さんが作ったというから、そういうネットワークでずっとお仕事してはったと判明。
そうか、光村推古書院さんが発行元だった図録と一緒に買った『山口晃が描く東京風景』は東京大学出版会が出していたなぁ。
そして、すずしろ日記は東大のPR誌「UP」に連載されていたのね。

たまたま、おととい、アート関連の仕事をしている妹に山口さんのことをメールに書いて、
昨日光村の社長さんから「山口さんの本、増刷しましたわ」と聞き、
今日版元ドット・コムのサイトをみたら「羽鳥書店さんが入会しました」って書いていた。
なんか、こう連続っていうのはちょっと驚いてしまうけど、
でもきっと近々、鳥さん、いや羽鳥さんにもお出会いするだろうことを楽しみにしている。

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