2006年 9月 05日

近江の発信力

このところ三方よしに関する取材が多い。本日は『近江の商人屋敷と旧街道』を携えてご来社された。三方よし研究所発行、サンライズ発売の近江旅の本シリーズである。情報を確実に発信できていると思うと嬉しい限り。

このAさん、滋賀は今まで通過していたばかりだったが、「やってきて始めて感じたのが、なんとも興味が多いことか。」とおっしゃる。当然でしょう。古くからの歴史の宝庫であり、自然環境が多彩、しかも現在も確実に前進しているのだから、とつい胸をはってしまった。

7月以来、滋賀での取材が続き、まだ少しかかるらしい。はてさて、今日の取材の結果がどのように料理されるか楽しみである。

それにしても、滋賀県が格好の発信源であるAKINDO委員会を終息してしまったことは惜しいと何度も言われた。AKINDO委員会が目指していたものは「近江商人の理念を新しいまちづくりや産業おこしに生かす」ことであったが、現在の経済社会状況の中、企業の社会的責任は、当時の目的をはるかに超えて重大な問題になっている。いまこそ近江商人をアピールできる大きなチャンスであり、滋賀の発信力を増大するべき時であるはず。

行政が事務的に10年を経過した事業の見直しということを繰り返していては、この先本当にしなければならないことが見えてはこないのではないだろうか。とはいえ、弱小NPO法人三方よし研究所が行政と同様の事業展開は困難である。
しかしながら、私たちらしい展開を発揮しなければ、それこそご先祖様に顔向けできないではないか。済んだことを悔やむことなく、それこそ進取の気性で歩みたいものだ。

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