2006年 3月 19日
第1回謄写技術講習会
サンライズ出版の創業者「岩根豊秀」は画家になりたかった。
しかしさまざまな事情で断念したものの、好きな創作への道への意欲を捨てることができず、
昭和2年、東京で開催された日本謄写芸術院に通い、ここで謄写印刷の技術を習得した。

最上段右から2人目が岩根豊秀、その後業界で活躍した多くが参加
前列左から3人目が、謄写印刷の天才といわれた草間京平。
第1回の卒業生の大半が東京在住で、地方からの参加者は数名であったらしい。
帰郷してからは寝食を忘れるほど熱中し、そのためやむなく2年の療養生活に入った。
が回復するや、昭和5年には、合羽の製造の傍ら、サンライズスタディオを開業した。謄写印刷(孔版印刷)は、本当に簡素な印刷方式ではある。
しかし、単純なだけに、かなり奥が深いらしい。
私はいやいやながら教わったことがあるがどうにも好きにもなれず、
また、父もそれ以上、教えようとはしなかった。
ここ数年来、謄写印刷を開発した堀井新治郎、そしてその後謄写版資料館を立ち上げた昭栄堂さんのこと、当然豊秀のことも含めて「近江謄写印刷事情」発行の準備を進めていた。
ところが、一向に進展できず、まとまった資料をともかくも公開しようと、
本日新しいカテゴリーを立ち上げることとした。
1月より、狭いながらも社内に孔版画の展示スペースができ、少しづつ豊秀の作品が披露できるようになった。これを契機に、作品紹介をかねて進めていこうと思う。
1月は年賀状を展示をしたが、年賀状の作品はまたその時期になって紹介することとし、現在の展示作品からの紹介からはじめる。
3月は豊秀が好んで描いた「彦根城」を集めてみた。

340×240 製作年不明
なかでも、かなり抽象的に石垣を扱っているこの作品は、
『季節(とき)が流れるお城が見える』の表紙を飾っている。

サンライズ出版
