2010年 10月 11日

滋賀県は地味で良い?

ようやく『近江の祈りと美』の印刷も終わり、あとは製本を待つばかりになり、本日は久々に近くの山を散策し、自生の紫蘇の実を採ってきた。 
ところで滋賀県は国宝・重要文化財の仏像が全国で3番目に多いというのにもかかわらず、どうもそのことが全国に浸透していないのではないだろうか?
2007年に講談社が『週刊 日本の仏像』全50巻を出したが、奈良、京都、奈良、京都の繰り返しで、滋賀県と言えば、15号「湖北、湖東の観音めぐり」と27号「延暦寺千手観音と比叡山」の2巻のみ。あまりにも露出度が少ないというか、知られていない。 
まあ、観光寺院が多いわけではなく、拝観のときは、地元の寺世話さんに電話をして、お堂を開けてもらうというところも多いから週刊○○で派手にできないという理由はわからなくもない。 
ということは同じ講談社が発刊している『原寸大 日本の仏像』も奈良編と京都編の次は、たぶん出ないであろう。 
そんなわけもあり、このままだと滋賀県の仏像の本は絶対できないままになってしまうーっ!! といういわば危機的意識もあり、今回滋賀県の仏像をまとめた本を作ることになったのだ。 
ずっと作りたいという思いはあったが、著者の寿福さんと高梨さんにお願いしたのは昨年12月、なんとか来週出来上がる。 
タイトルにはあえて仏像とか彫刻という名前を入れず、装丁もきわめてシンプル。制作途中で、ケースはカラーにしようと変更したものの、表紙は文字のみというあえて「地味」にした。
派手でなくても良い。でも多くの人に近江のほとけさまを知ってほしい。

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