2006年 3月 30日

春の彦根城

今年は桜の開花が早いという予想であったが、冬が戻ったよう。
ホンマかいなといいたくなるぐらい寒い。

ところで、豊秀の孔版画には桜の絵は少ない。
その中の1枚を現在展示している。

img040.jpg

島戸繁先生の原画を孔版印刷で仕上げている。
彦根城の花見の弁当の包装用にご注文いただいたものだあるが、文字が入っていない分を何枚か残しておいたものである。
島戸先生の原画の弁当とは豪華である。

豊秀の作品の多くが、創作孔版画といわれるもので、
自分が構想を描いて作品にしあげている。

もうひとつ、模写した作品として木曾街道名所絵「摺針峠」が残る

img041.jpg

「創作孔版画は孔版美術印刷」
 創作孔版画-あくまでも作者自身の創作になるもので、下絵に類するものはあっても原画は存在しない。自分で描いた水彩画をそっくり写し取って版下を作って製版印刷した場合でも創作孔版画とはならない。印刷インキの色合、製版印刷まで自分の手で行うのが創作孔版画である。
 
孔版美術印刷-自分で描いた絵でも、自分以外の人が描いたものでも問題とせず、与えられた絵をいかに忠実に再現複製するかが問題となる。創作孔版画は芸術表現としての孔版画であり、孔版美術印刷はほとんどが商業用の必要から作られたものが多い。

原画を複製する場合には、技量不足によって似て非なるものができることがあるが、一方で水彩画の商品に限っては機械的な印刷よりも原画の雰囲気をもった表現ができるのが孔版印刷である。

「理想の詩」孔版グラフティー28には、孔版画についての解説がこのように書かれている。

この定義から分類するなら、「春の彦根城」や「摺針峠」は孔版美術印刷の範疇にはいるといえよう。

今では、原画はスキャニング後、分色は自動的に行われるが、孔版画でのこの分色作業は、大変なものであった。この過程については、またの機会にご紹介しよう。
 

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