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2009年 8月 19日

お市と三姉妹の生涯(2) 歴史的資源を有効に活用

長浜城歴史博物館 太田浩司
 
 今回の大河ドラマ『江』の最高責任者に当たるチーフプロデュサーは、『篤姫』の制作にも関わった屋敷陽太郎氏と発表された。それ以外のスタッフ、キャストは追々発表されると思われる。
 長浜市は、平成18年の大河ドラマ『功名が辻』の放映終了後、浅井三姉妹を主人公とした大河ドラマ放映を目指して、種々のキャンペーンを官民一体となって展開してきた。日本全国には大河ドラマの主題に取り上げて欲しいという運動が各地で起きているが、その実現は早くても10年はかかっている。これに対し今回の長浜市の要望は、わずか2年余りに結実したことになる。
 このスピード決定の背景には、長浜の人々の熱意があったことはもちろんだが、北近江が豊富な歴史的素材を持っていることが大きい。その意味では、我々は地域と先祖に恵まれ幸運である。北近江の多彩な歴史を、先祖から与えられた資源・贈物として捕らえ、有効に活用していく姿勢を、今回のドラマ放映を機にさらに深めるべきであろう。
 ドラマ放映までは1年半の時間があるが、とりあえず多くの方々に、三姉妹の生涯を知って頂く必要があると思う。そこで、この紙面では三女の人生を、母お市の生涯まで遡って、連載でお届けする。なお、連載の後半は本紙2009年新春特大号に掲載した『浅井三姉妹の生涯』と重なることをお許し頂きたい。(滋賀夕刊2009/7/23)
 
※太田浩司先生と滋賀夕刊新聞社のご好意により、当ブログで再録連載中。
 第3回「お市の前半生」は近日アップ予定です。お楽しみに!(Y)
 
■長浜城歴史博物館
 http://www.city.nagahama.shiga.jp/section/rekihaku/
■滋賀夕刊新聞社
 http://www.shigayukan.com/

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