2007年 10月 14日

『台風太陽 君がいた夏』DVDレンタル中

 第3回甲賀映画祭での『呉清源』プレミア上映(10月21日)まであと1週間。とりあえず、ファミリーマートで前売りチケットは購入してある。この作品、完成自体半ばあきらめていたというのは、前に書いたとおり。甲賀映画祭関連で、「奇跡」がもう一つあったので、そちらの報告。
 10月8日(月・祝)、長浜市内の店でレンタルDVDの棚を物色してたら、チョン・ジェウン監督の『台風太陽』を発見。あるとは思っていなかったものが突然あったので、ことさらうれしい。
 2年前の第1回甲賀映画祭で「もし、あなたなら~6つの視線」が上映され、ゲストとして来日したチョン監督について、当ブログの「甲賀映画祭4日目」で、『(最新作の)「台風太陽」は日本での配給会社が決まらないままだそうだ。』と書いたとおり、映画祭などの場での上映をのぞいて、ロードショウ公開はなく、その後、日本版のDVDも発売されずということで、見ることができなかった。
 のだが、レンタル屋さんの「準新作」の棚に並んでいた。ケース裏面の宣伝コピー曰く「『キツネちゃん、何しているの?』のチョン・ジョンミョン初主演映画 待望のDVDリリース」……なるほど。2005年の作品ながら、ようやく9月21日に日本版DVDが発売(同時レンタル開始)されたばかり。
 ソウルでインラインスケートに打ち込む若者たち、その一夏の青春群像をスタイリッシュな映像感覚で描いた作品。ジャンルとしては「アイドル映画」でありながら、主人公たちの「滑ること」に対するスタンスをめぐる葛藤には、チョン監督らの「映画を撮ること」をめぐるあれこれがオーバーラップされる。甲賀映画祭での発言を知っていると。
 思い出されるのは、同じ2005年製作なので影響関係はないはずの、アメリカのスケートボーダーたちが主人公の『ロード・オブ・ドッグタウン』(キャサリン・ハードウィック監督)。どちらも女性監督。どちらも傑作。
 さて、私のパソコンが見ることができる環境ではない(たぶん)から見ていないが、『台風太陽』には「ネスレ キットカット」ホームページ配信版というのがある。
 (以下、同ホームページより)ネスレ コンフェクショナリー(株)が「颱風太陽」(3部構成)を【2005年】8月22日より「ネスレ キットカット」のホームページ「ブレイクタウン」において配信開始。今年【2005年】6月に韓国で公開された同名の劇場版長編映画の撮影と同時進行で制作、劇場版のストーリーに基づきつつも劇場版にはないシーンも数多く盛り込み、主人公の高校生の心理描写に重きをおいて編集されたオリジナル作品です。
 スケーターたちのリーダー、モギが、不本意ながらコマーシャル撮影でタレントのスタント役を務めることになり、結局、撮影中のテレビカメラにスケート靴で真正面からキックをかますシーンは採用されているのだろうか?

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