2005年 7月 21日

「青年仏教」終刊

滋賀県米原市のお住まいの橘香薰さんは、長年「きゅうどう」「青年仏教」を発行されてきた。
親鸞の教えをわかりやすく解説した内容である。

すでに35年という長いお付き合いであったのだが、
「『青年仏教』の執筆をやめないと失明する」というドクターの指示に従い、
終に269号で終焉となった。

お元気な時は、毎月決まったようにご来社いただき、2.3時間を要して真剣に校正されていた。
最初はタイプ謄写印刷、そしてタイプオフセット、現在はDTPで組版し、CTP印刷

まさに当社の印刷の歴史そのものの経過をたどった仕事であった。

すでにご来社されなくなって、10年近くになり、校正紙はご自宅にお届けしてきた。

青年仏教の前に発行されていた「きゅうどう」は『正信偈法話』として出版させていただいた。

親鸞の教えを普及するという信念のようなご努力にはまったく敬服する。
生きがいでもあっただろう発行の継続がなくなると

と考えるのはどうやら凡人の浅はかさで、
「これからは気楽な随筆でも書きましょうか」
とのご本人の言葉

どうぞ、お元気で長生きされることを念じるものである。

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